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入社6年目なのに「手取り17万円、新入社員との給与差は1万円未満」と嘆く20代男性

2024年06月19日 06:20  キャリコネニュース

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大卒の初任給は約22万6341円(2024年 産労総合研究所)。前年から4%上昇した。ただ、入社から数年経っても給料が思うように上がらないと悩む人もいる。

茨城県の20代後半の男性(未婚/年収400万円)は手取り18万8000円で、「独身寮に入居しているため家賃が抑えられ、貯金までできている」と現状を明かす。しかし、

「年齢による入居期間があるため、寮を出るまでに手取り額が増えない場合、貯金を続けることは難しいと感じている」

と不安げだ。社員寮を追い出すなら住居費が余裕で払える給与に上げてほしいものだが、すぐには期待できないのだろう。(文:福岡ちはや)

「子どもも3人欲しいと学生時代は考えていたが、現実的に厳しい」

「プライム上場企業だが社会人6年目で手取り17万円と少ない」と不満をもらすのは、「経理財務部。社会人6年目」だという28歳の男性(兵庫県/年収400万円/既婚/子ども0人)。所属する管理部門は、営業職や研究職に比べると昇格が遅いという。

「去年、一昨年のベアで新入社員との給与差は1万円未満。賞与も管理部門でまだ同じ等級のため大差なく、非常に不満。人事評価も、面談で褒めるが上が詰まっているのと相対評価のため、頑張っても良い評価がつかない」

幸い、昨年は業績好調により年収450万円程度だったが、「一昨年は(業績が)悪く400万円未満」と振れ幅が多い様子だ。

また、「繁忙期が3~5月のため残業が集中し、社会保険料が非常に多く厳しい」といったことから、転職も考えているという。しかし、そのハードルは高い。

「直近の年収が次の会社の年収に大きく関わるため、気軽には転職活動はしにくい。結婚し、一軒家を建て、車を買って、子どもも3人欲しいと学生時代は考えていたが、現実的に厳しい」

男性は妻との家族会議の結果を「子どもは1人、車はレンタカー、一軒家ではなく賃貸にして、コツコツNISAや確定拠出年金で投資をし、子どもの大学入学費用や自分たちの老後に備えようと話し合った」と明かした。