企業側の身勝手な内定取り消しは、裏切り以外の何物でもない。山口県の60代前半の女性(設備・交通・運輸/年収350万円)は、「知り合いが働く運輸会社」で面接を受けた。その場で採用されたようだが即答せず、一旦持ち帰ることにしたそう。
すると、「年末で仕事納めが済んだ社長」から電話がかかってきたという。内容は採用に関することだったようだ。ところが社長は酔っばらっており、電話は1時間を超えたそう。酔った状態で電話してきた社長に疑念を抱いた女性は、結局断ったという。しかし、この会社との縁はこれで切れることがなかった。(文:長田コウ)
友人にぼやいたら「仕返しされたね」
それは、ちょうど女性の娘が「仕事で悩んでいた時」のこと。社長から、再度「娘さんも同じ会社でどう?」と声がかかった。元から、娘は「田舎暮らしが合う」こともあり、親子で面接に臨んだという。その結果、「親子で採用」に。しかし、信じられない展開が待っていたのだ。
「居住するのに会社の証明をもらうのに電話すると、私達が面接をする前日に他の人と面接をし採用したから、私達は不要」
これに対し、「採用になった時点で採用書をもらわなかった私が悪いのですが」と女性は書いていたが、口頭でも採用されたことには変わりなく、争う余地は十分ある。女性は「社長を信用してました」とのことだから、裏切られた気分だろう。しかもその会社は女性の家から「車で片道3時間近くかかる」そうで、往復6時間かけて母娘で訪れただけに、やりきれない気持ちもあるようだ。
この件を友人にぼやいたところ、「仕返しされたね」と言われたそう。社長は、女性に一度断られたことを根に持っていたのだろうか。後日談によれば、その会社は倒産した。潰れた理由は不明だが、就職しないでよかったのかもしれない。
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