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花江夏樹「数分間のエールを」で“モノづくり”の可能性感じる「背中を押してもらえた」

2024年06月16日 17:58  コミックナタリー

コミックナタリー

「数分間のエールを」公開記念舞台挨拶の様子。左からぽぷりか監督、内田雄馬、花江夏樹、伊瀬茉莉也、和泉風花。
オリジナル劇場アニメ「数分間のエールを」の公開記念舞台挨拶が、本日6月16日に東京のTOHOシネマズ新宿で開催された。舞台挨拶には朝屋彼方役の花江夏樹、織重夕役の伊瀬茉莉也、外崎大輔役の内田雄馬、中川萠美役の和泉風花、ぽぷりか監督が登壇した。

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6月14日に公開された「数分間のエールを」は、MV制作に没頭する男子高校生・朝屋彼方と、音楽の道を諦めた女性教師・織重夕を軸にした“モノづくり青春群像劇”。公開されたことに対する感想を問われた花江は食い気味に「超うれしいです!」と回答し、「皆さんも、作品にエールを送ってもらったような気持ちになっているんじゃないですか?」と言葉を続ける。その後ぽぷりか監督やキャストに感想を迫り観客の笑顔を誘った。

普段1人で制作することが多いというぽぷりか監督は、人前に立つ機会に緊張した様子。映画が公開されたことについて「自分のやりたいことに対して感想をもらえることが本当にうれしくて。公開日初日は20秒に1回くらいX(旧Twitter)で検索して感想をスクショに撮って……を繰り返したら一日が終わりました(笑)」と公開初日のエピソードを披露した。

登場キャラクターが絵や音楽などに“モノづくり”に向き合っていることにちなみ、“モノづくり”に携わっている者としての共通点を聞かれたキャストたち。伊瀬は自身が演じた織重の気持ちに寄り添いながら「夢を追いかけて何度も挑戦して、それでも難しくて諦めてしまったけれど、諦めきれない心の内があって。その気持ちは“モノづくり”に携わる者としてすごく共感できるので、心の中で織重に『諦めないで』と思いつつも、自分の気持ちを沈めて演じさせてもらいました」とアフレコ当時の葛藤を語った。

内田は自身が演じるトノと声優の仕事を重ね「トノは親の期待や誰かの気持ちに応えなきゃいけないと、周りの気持ちを察知したのだと思う。俺ってなんだろうとか自分らしさが見つけられなくなって、なんのためにしているのかわからない。そういうことって老若男女どんな人にも少なからずあることだと思っています。我々は表現の仕事なので、特に感じるところがありましたね」とコメント。萠美ではなく夕との共通点が多いという和泉は「どれだけがんばっても何にもつながらない時間があると、本当に自分はどうしようもないやつだという気持ちになることがある。そんなときに夕にとっての彼方、彼方にとっての萠美みたいな存在が現れてエールをくれる。それが何かにつながって、またがんばれることがあるので、誰にでもそんな存在がいるんですよ」と語った。

「数分間のエールを」は劇中でまだ公開されていないエピソードがあり、舞台挨拶中に後日ボイスドラマとして公開される物語の一端が明かされた。その物語では中学時代の彼方が登場するが、本編の彼方とは少し雰囲気が異なるそう。ボイスドラマに出演している花江と内田は「ぜひボイスドラマを聞いてから改めて劇場に足を運んでほしい」とアピールした。

舞台挨拶の最後には、花江が「数分間のエールを」には新しい試みが随所に組み込まれていると称賛する。花江は「“モノづくり”は無限の可能性があって、やっていて飽きないし、とっても楽しい。本作に参加させてもらえて、自分もいちファンとして背中を押してもらえました。つらいときやがんばってみようと思ったときに、またこの作品を思い返して一緒に突き進んでもらえたらうれしいです」と締めくくった。

■ オリジナル劇場アニメ「数分間のエールを」
2024年6月14日(金)全国公開

□ スタッフ
監督:ぽぷりか
副監督:おはじき
アートディレクター:まごつき
脚本:花田十輝
歌唱楽曲制作:VIVI
音響監督:小沼則義
音楽:狐野智之
制作:Hurray!×100studio
配給:バンダイナムコフィルムワークス

□ キャスト
朝屋彼方:花江夏樹
織重夕:伊瀬茉莉也 / 菅原圭(歌唱アーティスト)
外崎大輔:内田雄馬
中川萠美:和泉風花

(c)「数分間のエールを」製作委員会