たった一言でそれまでの関係性が壊れてしまうことがある。大分県の50代前半の女性は、1年ほど前に友人と縁を切ったという。きっかけは、高校時代の親友が病気で亡くなったことだった。
その親友と生前に会う約束をしていたが、「家事や子どもの行事に追われて会わずじまいに亡くなってしまいました」と無念そうに女性は打ち明けた。
「私は深く落ち込み、失意の中お悔やみに当時の他の親友たちと向かいました」
「『謝ったら?』とご家族の前で言われました」
女性が亡くなった親友に向かって手を合わせていると、親友の一人が次のように言い放った。
「『謝ったら?』とご家族の前で言われました」
これに対し女性は「私が殺したわけでもないのに」と憤る。
「私たちの約束は叶わなかったのは事実ですが、皆さんの前で謝るのは違うと思います。手を合わせて心の中で謝りたかったのに」
女性が亡くなった親友と会う約束をしていたが果たせなかったことを皆に打ち明けたのは、お悔やみに向かう車の中だった。女性が自分で「謝りたい」と思うのは不自然ではないが、他人に「謝れ」と言われたら溜まったものではない。
「車中で思わず胸の内を話した私が馬鹿でした。二度と彼女には会いません。LINEもブロ削、電話番号も消しました」
親友を亡くし、そのことがきっかけで別の親友と絶縁。2人の親友をほぼ同時に失った女性の悲しみは察するに余りある。ただ、謝れと言った側も、今ごろ後悔しているのではないだろうか。
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