Text by CINRA編集部
濱口竜介監督の映画『悪は存在しない』の「高校生(18歳)以下ワンコイン(500円)キャンペーン」が6月28日から実施される。
ミニシアターを中心に興行収入1億円を突破した『悪は存在しない』。今回のキャンペーンは、鑑賞者の口コミにより好調な興行を続け、都市部の地域以外でも、鑑賞のニーズが高まり劇場を増やしている中、若年層にも鑑賞機会を高めるべく、実施可能な映画館と交渉して決まったという。
実施劇場など詳細はオフィシャルサイトを確認しよう。
【濱口竜介監督のコメント】
このキャンペーンに賛同いただいた劇場の皆様方に、この場を借りて感謝致します。
私が初めて映画館で寝てしまったのは高校一年のとき、ケビン・コスナー監督『ワイアット・アープ』を見たときでした。映画というのは、基本的には私をワクワクドキドキさせてくれるものだと信じて疑わなかった私は「映画を見ながら寝ることがあるなんて」と驚きながら家路についたものです。世の中には、いろんな映画があるものだ、と。
『悪は存在しない』がティーンエイジャー、もしくはファミリー向けの映画かと言われたら正直わかりません(レーティング的には問題なしです)。しかし、だからこそ見てみて「こんな映画もあるのか」の体験になったら、更にそこから色んなことへの興味が広がることがあったら、こんなに嬉しいこともないように思います。
ワンコインを握りしめて、是非劇場までお越しください。ただ最近はキャッシュレス劇場もあるので、それだけお気をつけて。