Text by CINRA編集部
尾崎世界観(クリープハイプ)の小説『転の声』が『第171回芥川龍之介賞』候補作に選出された。
『文學界』6月号に掲載された『転の声』は、『第164回芥川龍之介賞』候補作となった『母影』以来、3年半ぶりとなる中篇小説(約230枚)。ライブチケットの転売が今よりも市民権を得ている社会を舞台に、ロックバンドのフロントマン・以内右手が長引く喉の不調が招く不安に追い詰められ、カリスマ「転売ヤー」にすがりついてしまう姿を描く。
7月11日に単行本『転の声』が刊行される。