毎月の手取りが20万円以下の人たちは、日々どんな生活を送っているのか。当事者2人が赤裸々に明かした。福岡県の30代後半の男性(年収250万円)は、手取り「16.2万円」だそう。(文:長田コウ)
「残業はみなし残業代で何としても抑えることに精神をすり減らします」
多少残業しても給料は変わらない。それなら全力で早く帰りたいところだろう。(文:長田コウ)
車が壊れた時が最後…「私のこの仕事も終わる未来しか見えず」
この男性の仕事は車での移動が多いそう。ガソリン代はかろうじて支給されるが、「Googleで表示される最短距離分だけ」で、それ以上は持ち出しになるという。
「実際は渋滞にハマりにハマったり渋滞を避けて遠回りの繰り返しでひたすらマイナスにマイナス。損する分のガソリンを稼ぐために働く」
これでは何のために働いているかわからない。さらに、移動手段は「社用車ではない」ため、こんなことを感じているそう。
「乗ってる車が壊れる時に、私のこの仕事も終わる未来しか見えず」
車が壊れる前に、どうにか転職できないのだろうか。
「貯金することもままならない状態です」
富山県の30代後半の男性(年収350万円)は、IT業界で働いており、手取りは「18.8万円」。会社契約のアパートに住み、出向先の会社に通う日々だという。そんな現実に対し、こう不安を述べた。
「この手取りでは貯金することもままならない状態です。出費も抑えてはいるのですが、今日一日生活して行くのが必死で貯金額がほぼ無い月もありました」
年齢もあってか、結婚の話題が出るというが、収入面から考えて「今の状態では到底無理」と感じている。
「この歳になって転職を考えているんですが遅いのか……」
今が一番若いとはよく言われることだが事実である。この生活から抜け出すなら今がその時だろう。
※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/94ZJP3D8