採用面接で質問される内容はある程度決まっていて、要する時間は長くても30分ほどだろうか。ところが2時間も拘束されたという大阪府の30代前半の男性(サービス・販売・外食/年収300万円)。それは飲食店での正社員の面接だった。(文:林加奈)
「仕事に関係ある話が3分ほど」
男性は飲食業界で何度か転職を繰り返しているらしく、
「飲食店の面接はだいたい20分、長くて30分くらいです。会社の仕事の仕方に5~10分、残りの10分程度で人柄を見ます」
と、これまでの面接経験を振り返った。ところがこの時の面接は違った。
「その会社は仕事に関係ある話が3分ほどで、あと2時間ずっと面接官(店主)の人生を語られました」
2時間の面接のほとんどが店主の話を聞かされるだけの状態だったらしい。初対面の人に2時間も語ることがあるのだろうか。逆に店主の人生が気になるところだ。
それだけ時間をかけて面接したのなら結果も期待したいところだが、「見事面接は落ちました」とのこと。むしろ不採用になって正解だったのではないだろうか。