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異例!?予告なしで突如閉店したパチンコホール 新台も導入していたのに……

2024年06月09日 13:20  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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パチンコ産業は年々縮小傾向にある。理由は簡単で、パチンコなんかする人が減っていることと、残っているヘビーユーザーもいよいよお金がもたなくなっているから。この2つが大きい。

パチンコ店も年々減ってるんだけど、パチンコユーザーの間では「閉店するホールあるある」みたいなものが共有されている。たとえばアメニティが減ったり、トイレの破損がいつまでも放置されていたり、併設の飲食店が閉店したり。

そして何より、最新台の入荷がなくなったり。こういうことがあると「あ、この店はまもなく閉店するぞ」と感じるものである。ところが、こうした傾向も既にアテにならなくなってきたようだ。(文:松本ミゾレ)

「急な閉店告知になり誠に申し訳ございません」

先日、5ちゃんねるの「【超回収仕様の】パチ業界の終焉を見守るスレpart31【ラッキートリガー】」というスレッドに、島根県のとあるホールの閉店情報が書き込まれていた。このホール、事前の予告もなく、6月1日をもって閉店したのだという。

特筆すべきはこのホール、直前まで閉店の兆候が、筆者が見た限りXや爆サイでも見受けられなかった点。その上、最新台もまんべんなく導入しているため「新台が入るならまだ経営状況も悪くなさそう」と思って安心していた常連も多そうだ。

今でもこのホールの設置機種目録はウェブサイトで確認可能だ。あまり人気の機種は導入できていないものの、少なくともそこまで状況が悪いホールではないようなラインナップには見えてしまう。

店舗ページでは「急な閉店告知になり誠に申し訳ございません」という文言も目に付くが、本当に急だったのだ。

油断していたユーザーも多いだろう。中には山のように貯玉していた人もいるかもしれない。そういう人にとっては数十万、数百万が水泡に帰す可能性があるわけだから、きっとここ数日、寝るに眠れない日々を送っているのではないだろうか。

大抵のパチンコホールでは、会員カードを作った客への特典として、貯玉情報をカードに保存して、次回の遊技で現金投資なしで遊べるように融通してくれる。貯玉を使って遊べば交換時の手数料や端数をお菓子にされちゃうという損が生じないので、特に非等価交換地域ではなるべく活用すべき手段だ。

この店は、6月8日現在、貯玉カードについて「日時など決まり次第アナウンス致しますので今しばらくお待ちくださいませ」と案内している。恐らくこの貯玉の補償自体は行われるだろうが、店の運営元の焦げ付き状態如何では、特殊景品ではなく、一般社団法人貯玉補償基金の提供するカタログ景品との引き換えという可能性も出てくるだろう。

調べたところ、この店も貯玉補償基金に加盟している。これなら最悪、貯玉の現金化は不可能だとしても、何かこう、美味しい肉とか、自転車とかには交換できそうだ。不幸中の幸い。

また、会員カードの中に記録されている現金の情報(と言っても1万円以下の金額だが)については、引き換えは流石に行われるようだ。店舗ページでは、

「入金残高のあるカードをお持ちの方は店舗入り口に補償申込書・封筒をご用意しておりますので大変ご迷惑をおかけしますが店舗までお越しください」

と告知している。

突然の閉店は今後も起こり得るので、なくなったとしてもちょっと凹む程度の貯玉で抑えよう!

このような事例ってそうそう起きるものではない。やっぱり大抵のホールは、閉店が決まったら事前にお客たちに、いついつ閉店なんでそれまでに貯玉下ろしててね、というアナウンスは流石にするものだから。

逆に言えば今回のような事例ってマジであり得ないんだけど、差し迫った危機もあったのかもね。昔聞いた話だけど、閉店する当日の朝に、店長以下全従業員が本社から「今日で閉店です」と伝えられた店もあったという。古い話だと思ってたけど、令和の今でもあるんだなぁ。

そういえば、もうすぐ新紙幣の流通が始まる。全国のパチンコホールでは、台ごとの紙幣サンドをこの新紙幣に対応させなければならない。これは大変な投資になる。新紙幣導入と同時に耐えきれなくなり、閉店するケースも出るかもしれない。