パワハラや法令違反など、ブラックな労働環境に怒りながらも、泣き寝入りしてしまう人は多いだろう。しかし、なんとかして一矢報いようとする人もいる。ガールズちゃんねるに5月末、「ブラック会社に一矢報いたエピソード」というトピックが立った。トピ主は、勤務先の問題を労基署に訴え、報われたと報告している。
「会社の労基法違反を労働基準監督署に申告していましたが、こちらの訴えが認められて是正勧告がされ、会社がやっと労基法違反解消のために対応してくれることになりました!」
会社の問題を詳しく明かしてはいないが、続けて「自分の匿名性を守るためにも孤独に行動して辛い思いもしましたが、申告した問題については報われることになり本当に良かったです!」と喜びを書いている。
「やめた後に残業代請求して200万手に入れた」「辞める時有給消化をした」
トピックには「よくやった!お疲れ様!」とねぎらう声をはじめ、自分の「一矢報いた」経験談を書き込む人が相次いだ。
「やめた後に残業代請求して200万手に入れた」
「税務署にチクッた」
「セクハラパワハラ不当解雇のトリプルの中 自分で判例調べて裁判やって和解金もらった」
など、トピ主と同じく公的機関に駆け込んだ人は、諦めずに証拠を揃えて交渉した様子がうかがえた。
一方で、それよりややハードルが低いこんな方法を取る人も。
「求人サイトの口コミに、『求人出していても応募しないように。超ブラック。』と書いた」
「バイトを使い捨てでゴミみたいに扱う会社だったので繁忙期の求人出す直前に正直なクチコミを書き込みしました」
また、有給休暇の完全消化や「会社が困るタイミングで辞めた」という声も多かった。
「辞める時有給消化をした事かな。過去には常務のお気に入りの女の子数人しか取れてなかったらしいけど(他の上司からも色々言われた)、『いやいや、当然の権利なんで』って言って堂々と取ってからやめた」
「私が辞めた後に仕事が回らなくなって何回も電話で訊いてきたから『二度とかけてこないでください、いそがしいので』て突き放したからスッキリした」
などのほか、「辞めますって言って辞める時に個人ファイル削除してきた」と書いた人は、不要と言われた業務マニュアルを個人的に作成し、皆が勝手に使うようになっていたが、それを「全消去した」というから会社としてはダメージだろう。
いずれもあまり褒められたことではないが、これらの話には「サービス残業強制」や「パワハラやセクハラ」「他の人がやりたくない仕事まで私にやらせようとする」などのブラックなエピソードがついていた。結局、劣悪な労働環境で追い詰められた結果なのだ。中には、
「繁忙期にやめた。もちろん1ヶ月前に社長に伝えた。社長が激怒りで、理由をつけて給与を減らしたり払うのを渋った。それで社長に『労基に給与未払いですって訴えますよ』って言ったら払ってくれた」
というコメントもある。明らかな法令違反には、ダメ元でも「労基」を口にすると効果がありそうだ。泣き寝入りして辞める前に、「どうせ辞めるなら」と行動に移してみてもいいのではないだろうか。