Text by CINRA編集部
ガイナックスが5月29日に東京地方裁判所に会社破産の申立を行ない、受理されたことが本日6月7日にオフィシャルサイトで発表された。
1984年の設立以来、アニメーション制作やゲームソフトの制作販売を行ない、『新世紀エヴァンゲリオン』(現在は庵野秀明が代表を務めるカラーが著作権を保有)のヒットで知られるガイナックス。
2012年ごろから見通しの甘い飲食店経営、無計画なCG会社の設立、運営幹部個人への高額の無担保貸付、投資作品の失注など、経営陣・運営幹部の会社を私物化したかのような運営により経済状態が悪化。今年5月に債権回収会社から債権請求訴訟の提訴を受け、業務の継続は困難との判断から破産申立に至ったという。
最後に「十全に目的を果たすことができず破産を選択せざるを得なかったことは、債権者の皆様およびご協力いただいた各社様に、そしてファンの皆様にたいへん申し訳なく存じます」「旧経営陣がこの窮状を一切顧みずガイナックスのブランドを用いて活動継続している中、無報酬にもかかわらず協力して頂きました新体制取締役各位と、取締役所属各社様、作家、クリエイターを第一に知財の整理譲渡等にご尽力賜りましたカラー様を始めとする関係各社に改めて感謝申し上げます」「また、なによりもファンの方々からの40年間のご支援に心から感謝いたします」と綴られている。
またカラーのオフィシャルサイトには、ガイナックスの破産手続きに関する表明を受けてコメントが掲載されている。