毎年、春になると子猫を保護したという報告がXにたくさん上がります。ふありさん(@hidecorori)はXに5月31日、愛らしい三毛の子猫3匹のお写真を投稿しました。ふありさんにお話を伺いました。(取材・文:辻ひかり)
母猫? 窓越しに子猫の姿を確認していった三毛猫
ロングちゃんは長毛です。大人気です
シロちゃんです。きれいなお顔です
子猫たちは、京都市内でふありさんの知り合いに保護されました。ふありさんは2人のスタッフさんと猫の保護活動を行っており、男性ともそのご縁で繋がったそう。
5月21日、男性宅の裏庭に子猫3匹がいました。男性は母猫が来るかと思いしばらく様子を見ていましたが一向に現れません。するとカラスが来て子猫を攻撃し始めました。すぐ追い払うなどしましたが、そのうち一番小さい子猫がぐったりしだし、2匹はかばうように寄り添っていたそう。その姿を見て3匹一緒に保護すると決めました。
男性は「天使がきたー」と言っており自身で飼いたいようですが、60代という年齢を考えて里親探しをすることに。そのお手伝いをふありさんたちが引き受けました。
「保護主さんによると、その後3匹の母親らしき三毛猫が表玄関に現れ、窓越しに子猫の姿を確認すると、安心したのかのようにそのまま姿を消したらしいです」(ふありさん、以下同)
シャーシャー鳴いていたものの、ゴロゴロ喉を鳴らす甘えん坊に
茶々ちゃんです。美猫3姉妹です
5月24日に動物病院に連れていき、生後2か月ほどだとわかりました。その時点での体重は、保護時にぐったりしていたロングちゃんは450グラム、シロちゃんと茶々ちゃんが各700グラムでした。
「生後2か月の平均体重が1キロくらいなので、ロングちゃんはとっても痩せていました」
6月2日にはロングちゃんのお腹がパンパンに腫れていたので慌てて病院に連れていくことに。異常はないと言われ一安心です。そのときの体重は650グラムで、順調に育っているようです。現在は3匹とも食欲旺盛だと言います。
保護されたとき子猫たちは一丁前にシャーシャー鳴いて必死に抵抗していたものの、今ではゴロゴロと喉を鳴らす甘えん坊になってきたとのこと。里親さんもすぐ決まりそうですね。ロングちゃんは1匹だけ長毛だからか、一番人気で既に3組から迎え入れたいと声が掛かっているとか。今後は、譲渡会にも参加を予定しています。
「譲渡先が見つかり幸せを掴めるのはほんの一握りで、悲しい最期を迎えて一生を終える猫たちも多く見てきました。1匹でも飼い主のいない猫を減らし、外で人知れず亡くなっていく猫をなくしたい…そんな願いを込めて猫活動をしております」
ふありさんたちは不幸な野良猫を増やさないようTNR(不妊去勢手術を施し元に戻す活動)や、負傷猫の保護治療も行っているとのことです。