ワンキャリアは6月5日、「就活人気企業ランキング【文理別編】26卒春期速報」を発表した。調査は、2026年3月卒業見込みの全国の大学生、大学院生を対象にインターネット上で行われ、文系2万3921人、理系1万1212人の有効回答を得た。
文系の1位にランクインしたのは「資生堂」。一般的にメーカーは理系出身者に人気が高いが、同社は一般消費者向けの商品を扱っているため、想像のつきやすさが人気の秘訣だろうか。同様にメーカーでは「ソニーグループ」も9位にランクインしている。
次いで2位は「アクセンチュア」だった。コンサル・シンクタンク業界は、6位「野村総合研究所」、8位「KPMGコンサルティング」と安定の人気ぶりがうかがえる。(文:長田コウ)
理系2位は「ソニーグループ」
文系の3位には、「博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ」がランクインしたが、広告・マスコミ業界でベスト10入りした企業は他にはなかった。4位に「サイバーエージェント(IT・通信)」、5位には「三菱商事(商社)」が続いた。
コンサル・シンクタンク業界に続いて金融業界の人気も根強い。7位「三井住友銀行」、10位「ジェーシービー(JCB)」がランクインした。一方で、インフラ・交通業界はコロナ渦中の影響を引きずっているのか、ベスト10入りを逃した。
次に理系学生のランキングを見ると、上位を占める企業は、文系とあまり変わらない傾向があるようだ。
理系の1位には、「野村総合研究所」がランクインした。コンサル・シンクタンク業界は他に、4位「アクセンチュア」、8位「KPMGコンサルティング」がベスト10入りしており、文系同様に人気が高い。
次いで2位は、「ソニーグループ」だった。メーカー業界では理系出身者が多く活躍しているだけに、5位「パナソニックグループ」、6位「資生堂」、7位「富士フィルム」、10位「トヨタ自動車」と人気ぶりがうかがえる。
3位には、「NTT DATA(NTTデータグループ・NTTデータ・NTT DATA, Inc.)」がランクインした。IT・通信では「サイバーエージェント」もベスト10入りしたが、文系より順位は低く9位だった。
文系は多種多様な業界に人気があるのに対し、理系はコンサル・シンクタンク、メーカー、IT・通信と業界が絞られていることがわかった。その一方で文系、理系の両者に選ばれた企業は10位中6社となっており、応募する職種は違えど、企業の人気度はそれほど変わらないと言えそうだ。