英歌手のアデルが、ラスベガスの公演でLGBTQ+に対して否定的な発言をしたファンに、放送禁止用語を用いて「黙ってな!」と叱責する一幕があった。当日の公演で観客だったファンがその時の様子をSNSに投稿すると、拡散されて話題となった。
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『ローリング・イン・ザ・ディープ』などの大ヒット曲で知られるアデル(36)は、米ラスベガスの高級ホテル「シーザーズ・パレス」に併設された劇場「コロシアム」で、2022年から定期公演「Weekends with Adele」を行っている。
その定期公演で、アデルがショーの最中にファンを叱責する一幕があった。
アデルが激怒したのは、ファンから同性愛者やトランスジェンダーなどLGBTQ+に対する否定的なコメントがあったためだ。日本でも認知されてきているが、6月は「プライド月間」としてLGBTQ+への理解を深め、権利を啓発する月として世界各地でイベントが行われている。
アデルは昨年の同時期に行われた「シーザーズ・パレス」の公演で、プライド月間を象徴し、支持を表すレインボーカラーの裾のついた黒のドレスを着用するなど、これまでにLGBTQ+を支援し続けてきた。
しかし現地時間6月1日、プライド月間の初日に行われたアデルの公演で、あるファンが「プライド月間なんて最悪だ!」と叫んだのだ。
するとアデルは、アメリカでは放送禁止用語で“Fワード”と呼ばれる強く相手を罵る言葉を用いて、強い怒りを露わにした。
「ちょっとあなた、『プライド月間最悪』って言うためだけに私のライブに来たわけ? あなたは愚か者なの? そんな馬鹿げた真似しないで!」
さらに「素敵なことを言えないなら、そこで黙ってな! わかったね?」と一喝すると、観客席からは歓声と大きな拍手が起こった。その様子はファンが動画撮影し、SNSで拡散されたが、SNSで動画を見たユーザーからは、アデルを称賛するコメントやその言葉遣いに懸念の声もあがっている。
「『黙ってな!』ってかっこよすぎ。いつも味方でいてくれてありがとう。」
「アデルのショーだから彼女が言いたいことが言えるんだろうけど、ちょっと言い方がきついし、世の中にはいろんな考えの人がいることも理解したほうがいい。」
「40年前の放送禁止用語に厳しい時代だったら、こんな言葉遣いをしたら2度と舞台に立つことなんてできなかったはず。時代は変わったわね。」
画像は『Adele Instagram「Weekend 29」「Weekend 43」』より
(TechinsightJapan編集部 Tina)