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“マウンティング上司”は3割の職場に存在 「今のお前らの仕事は温すぎる」「スマホの最新上位機種を見せつける」

2024年06月05日 06:20  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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自分が優位に立つために、部下に過度のプレッシャーをかける「マウンティング上司」。身近にいたら面倒くさいが、どう接すればいいのだろうか。

識学は6月4日、「“マウンティング上司”に関する調査」を発表した。調査は5月、20代~50代の会社員を対象にネット上で実施。職場にマウンティング上司が「いる」という回答が30.8%に上った。(文:國伊レン)

「この業務は俺以外できる人がいないから……」

マウンティング上司がいると回答した300人に、マウンティング上司の属性を聞いた。約8割が「男性」と回答。年齢に関しては「50代」がほぼ半数(47.0%)だった。マウンティング上司は中年の男性管理職であることが多いようだ。

マウンティング上司の具体的な言動ついては「過去の自慢をする」が54.7%と最も多く、次いで「仕事が出来ることを自慢する」(42.7%)、「過去の苦労話をする」(41.7%)と続いた。そういう人がいる環境では働きにくいが、マウンティング上司がいるグループのパフォーマンスは「低くなると思う(やや低くなると思うとの合計)」と答えた人が8割に上った。

実際に上司にマウントを取られた人からは次のような声が出ていた。

「昔はよくこうだった今のお前らの仕事は温すぎる、など言ってくる」(38歳男性)
「仕事ができるわけでもないのに、『この業務は俺以外できる人がいないから、みんながしっかり成長してくれればねぇ…』と、遠回しに自慢とグチを織り交ぜたことを言ってくる」(33歳女性)

中には、「スマホの最新上位機種などの所有物を見せつけてきて優位に立とうとしてくる」(32歳男性)という、もはや仕事と関係ないマウントもあった。

対応として一番多いのは「無視」

では、そんな上司とどう接すればいいのか。「あなたは“マウンティング上司”とどのようにコミュニケーションをとることが多いですか」と聞いたところ、「無視するようにしている」(36.3%)が最多だった。

次が「意見せずに従う」(30.7%)で、「時々意見するようにしている」は26.0%だった。正面からぶつからず、適当に流している人が多いようだ。「意見すれば理屈的に論破してくるので、適度に無視しています」(33歳女性)という声もある。

なお、意見された上司の反応については、「しょんぼりするような顔をする」(38歳男性)、「一瞬ひるんで、話題をかえたり、愛想笑いをしている」(52歳女性)といった体験談が寄せられていた。マウントがあまりにひどい場合は、状況を見ながら一言いっても良さそうだ。