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「心臓・血管修復パッチ」の12年にわたる開発物語。『新プロジェクトX』が6月8日放送

2024年06月04日 16:10  CINRA.NET

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Text by CINRA編集部

ドキュメンタリー番組『新プロジェクトX~挑戦者たち~「技術よ 小さき命を救え~町工場 夢の心臓・血管パッチ開発~」』が6月8日19:30からNHK総合で放送される。

シリーズ初となる令和のプロジェクトを紹介する今回のテーマは、去年、厚生労働省が製造販売を承認し、まもなく実用化されるという「心臓・血管修復パッチ」の12年にわたる開発物語。

日本小児循環器学会の調査によると心臓の形に異常がある先天性心疾患の赤ちゃんは100人に1人の割合でいるとされ、その中には幼いころに手術をしても、その後、何度も手術を繰り返さなければならない子どもがいるという。その原因の1つが、手術で使われる心臓や周囲の血管の穴を塞ぐパッチで、これまでのものは伸びないため、心臓の成長に合わない場合、再手術を行なって交換する必要があるという。

「患者の成長と共に伸びるパッチ」を目指し、2012年に始まったこのプロジェクトに挑んだのは、我が子を亡くした大阪の医師、斜陽とよばれた繊維産業を生き抜いた福井の町工場、下請けからのSOSに協力を申し出た大手メーカー。生まれてから8倍も大きくなるといわれる心臓の成長に対応できるパッチの開発を支えたのは、「再手術をなくし、子どもたちを救いたい」という関係者全員の思いだったという。

MCは有馬嘉男、森花子、語りは田口トモロヲが担当。

開発した医師 ©NHK

開発した大手メーカーの研究者 ©NHK

開発した町工場の技術者 ©NHK

患者の成長と共に伸びることを目指し開発された心臓・血管パッチ ©NHK