天涯孤独なお金持ちと、人間関係が豊かな一般人、究極の選択だが、みなさんはどちらの人生を選ぶだろうか。
「あなたには私の気持ちなんか全然わからないでしょ!」と長年の友人から絶交された東京都の50代後半の女性(医療・福祉・介護/年収400万円)。20年前に勤め先の同期として出会ってから、友人として付き合いを長年続けてきただけに、ショックを受けたようだ。
しかも彼女の両親が相次いで亡くなったときに、親身になり慰めたのも女性だった。ところが、あるときから遊びに誘っても、電話をしても、友人はそっけない態度をとるように。そしてある日突然、冒頭のように言い放ったのだった。
理由を聞くも、「母親の葬儀のときに女性が笑っていた」「女性の家に遊びに行っても歓迎されていると感じたことは一度もなかった」というばかりで、女性としては身に覚えがなく、言いがかりとも受け取れる内容だった。
どうやら友人は、女性に対して、ある鬱積した感情を抱いていたようだ。
「170万円のダイヤ」も現金で購入
ここで女性は、友人の別の一面を明らかにした。友人は、もともと資産家だったうえに、父親が退職金をもらった直後に事故で亡くなったため、「都心に3 LDKのマンションを現金で買うほどお金持ち」だったのだ。
「私の気持ちなんか全然わからない」と友人に絶好された女性は、「そんなの当たり前」とし、次のように続けた。
「それを言うなら、170万円もするダイヤを目の前でキャッシュで買う彼女を見て、私が一度でも妬ましいと思ったことがなかったとでも言うのでしょう。(中略)彼女ほどは自由になるお金がなかったので、彼女が100万円以上するものをキャッシュで買っていても、私は2万円のピアスを買うかどうかで死ぬほど悩んでいました」
女性は大学卒業直後に父親が事業に失敗したため、一生懸命働いてきたと自身の境遇を明かした。そんななか「優しい夫」と知り合い結婚。結婚後も仕事は辞めず、店を経営していた夫を経済的に支えてきたと自負している。そしてこう結んだ。
「お互い、育ちも違えば生活環境も違い、私は既婚者で彼女は独身。私はごく一般的な金銭感覚しか持ち合わせていませんが、彼女はお父さんの保険金も含めて大金持ちでした。もちろん、私は彼女におごってもらったり、何かを買ってもらったりしたことはありません。(中略)私は主婦として、自分のお小遣いの範囲内で彼女と付き合っていたつもりです。いまだに絶縁された意味がわかりません」
友人には潤沢な資産があるが、両親は相次ぎ亡くなり、独身。一方の女性には「優しい夫」がいて、贅沢はできなくても慎ましやかに暮らしている。友人はいつの間にか、そんな女性のことを妬むようになってしまったのかもしれない。
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