圧迫面接は応募者に悪い印象しか残さない。埼玉県の50代前半の男性(コンサルタント・士業・金融・不動産/年収950万円)は、かつては「会社役員」だったが「代表とソリが合わなくて退任」した。その後、転職エージェントから声がかかり、「ある企業の役員面接、一次面接を通過し社長面接」まで進んだ。そこで、普通でない経験をしたという。(文:林加奈)
面接で不合格になったのにスカウトメールが届いた
転職回数が多かった男性だが、履歴書や職務経歴書にもすべて記載した上で社長面接へと進んだ。すると
「『ウチの会社は一応転職回数が多くても会うからね』と上から目線。その後も圧迫面接な態度。もちろん不合格となりました」
上から目線で圧迫面接とは、面接を受ける側からしたら最悪な面接でしかない。しかしその数か月後、男性は登録していた転職サイトで同じ会社からスカウトメールが届いた。
「しっかりと見ているのなら履歴書も登録、閲覧ができるようになっているので不合格とした人物とわかるはず……『そんなずさんな会社には行きません』とメッセージを返しておきました」
転職サイトに登録している人に片っ端からスカウトメールを送っているのだろうか。よほど人手不足で悩まされているのだろう。その会社は業績面でも伸び悩んでいるようだ。
「今も同じ業界ですが、自分が担当する予定だったエリアはかなり苦戦しているようで、大手の関連企業でしたが入社せずに良かったと思います」
と、男性はつづっている。なお、先の面接については
「あまりにもの圧迫面接で出たお茶を飲んでしまい評価が下がったかもしれません(笑) 中小企業にいたので進められたら飲むのがマナーとは違うので注意した方が良いですね」
と投稿を結んでいた。一般的には、面接でお茶を飲むか否かが評価に影響してくることは稀だが、男性にとってそれほど不可解な面接だったのだろう。
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