isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2024年上半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週の星座占いを全文読みたい方はこちらをタップ 今週のおひつじ座の運勢illustration by ニシイズミユカ
ろくでなしブルース
今週のおひつじ座は、人に希望をもたらすような立ち居振る舞いを大胆に仕掛けていこうとするような星回り。
実在の結婚詐欺師である「クヒオ大佐(本名:鈴木和弘)」は、バカげたキャラクター設定にも関わらず、70年代から90年代にかけ事務員やホステスなど幾人もの女性と実際に同棲・結婚にこぎつけ、合計1億円近くを騙し取ることに成功した伝説的な人物でした。
ですが、2009年に公開された映画『クヒオ大佐』などを観ていると、少なくとも騙された女性たちにとっては、彼は抱えていた孤独感や、日常生活における不全感ややるせなさなどを、絶妙に埋め合わせてくれる存在だったということに、しみじみ感じ入っていくはず。
あなたもまた、酷薄な現実を前にただ黙って立ち尽くすくらいなら、思わず相手や自分がそこにのめり込んでいきたくなるようなフィクションを放っていくくらいの度量の大きさを発揮していくべし。
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来し方行く末の再確認
今週のおうし座は、この一年の変容期間を振り返った上で、静かに自身を讃えていくような星回り。
『脱ぎたての酸つぱき匂ひ蛇の衣』(西山ゆりこ)という句のごとし。「蛇の衣(きぬ)」は夏の季語で、この季節に蛇はもっとも活動的になって数回脱皮し、その度にからだも大きくなっていく。しかし、蛇の抜け殻はあちらこちらで見つかっても、実際に蛇が脱皮する様子そのものは誰も見たことがなかったりするから不思議だ。
作者もおそらくはそうなのであって、掲句では残された痕跡を嗅覚的に述べた結果、「脱ぎたての酸っぱき匂い」となったのだ。
あなたもまた、この1年を通してすっかり様変わりした現実や、自分自身を踏まえた上で、改めて自身が今後辿っていくであろう運命を予見していくことになるだろう。
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分身の術
今週のふたご座は、言わなければよかったのに、と誰もが思うようなことをわざわざ言ってまわるような星回り。
車谷長吉の「物の怪」という随筆のごとし。えんえんと「あの~」という物切れの単語が続いていくのですが、最後の三行は次のように締めくくられています。
「あのまだ人生のはじまらなさ。あの軽率。あの知的免疫不全。あの「こんなはずじゃなかったのに日記」。あの物の怪に憑りつかれたことのなさ。つまり、いまだ自己の憃(おろ)かさについては何も知らないところに、この人の美しさはあるのでした。」
あなたもまた、自己のにぶさやおろかさを丸出しにしていくべし。
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すぐそこにある異界
今週のかに座は、異界が出現していく瞬間を生きて実感していこうとするような星回り。
『中年や遠くみのれる夜の桃』(西東三鬼)という句のごとし。うっすらと夕暮れの気配がしはじめる午後四時過ぎは、なにかと魔が差しやすい時間帯ではあるが、掲句では男(おそらく作者自身のこと)の前に、生毛のはえた豊かな桃が現れたという。
手を伸ばせばなんとか届きそうな、遠いところの木の枝に。こうした描写は、どこか刃葉林を思わせる。
あなたもまた、わが身に出来(しゅったい)してきた「変」をまじまじと見つめていくことになりそうだ。
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プレイしたいゲームの世界へ
今週のしし座は、自分が果たしてどんな共同体のデザインを望んでいるのか、明確にしていこうとするような星回り。
国王がいて、王妃がいて、王子やお姫様がいる。公爵の息子は能力に関係なくその地位を継ぎ、歌舞伎の名門に生まれれば若くして主役になれるが、ただ実力があるだけではせいぜい名脇役どまり。
そうした世界の構成は確かに非合理的で、ときに不条理でさえあるが、人びとのこころの中では、非合理な身分制や、例外的な「貴種」が出現するような世界へのおさえがたい郷愁のようなものがあるのかも知れない。
あなたもまた、自分は自分以外の他者や世間とどんな形で関わり合いたいのか、改めて理想を浮き彫りにしていくことになりそうだ。
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一つの問いの周りをぐるぐると
今週のおとめ座は、肩の力をぬいて眼の前のある現実と相対していくような星回り。
『朽臼をめぐりめぐるや蝸牛(かたつむり)』(西山泊雲)という句のごとし。掲句では、朽臼をさながらマラソンのゴール地点に設定された競技場のように、ゆっくりゆっくりと「蝸牛」が這っている。
ここには、作者発の主張や主義や思想などは何ら感じられません。むしろ、そうしたものの一切が剥がれ落ちたところに、ただじっくりと作者は佇もうとしているかのようです。
あなたもまた、色んな意味でいかに気負いをふるい落としていけるかが問われていくはず。
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憧憬者としてあるということ
今週のてんびん座は、「欲望」とは異質の感情としての「憧憬」を呼び起こしていこうとするような星回り。
外部のモノや他者を獲得したいという命令と欲望、略奪と支配のゲームにはまり込む代わりに、それを超越したいと望む者は、他の実生活者からすれば病んでいるということになるのかも知れない。
しかし、それは自分を超えた存在に憧れを持ってしまった者なら、人格のどこかに秘めているニュートリノのような微細な物質のようなものであり、日常世界を根底から覆すほどのものではないけれど、かすかに私たちに影響を与え続け、いつのまにか私たちを何かからそらしてしまったり、ある当面のものから遅らせたりするのではないだろうか。
あなたもまた、かすかで微妙な道徳律としての無垢への「憧憬」に、少なからず揺り動かされていくはず。
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神聖なる関係領域
今週のさそり座は、言葉が不要な領域へとすっぽりはまり込んでいくような星回り。
『水桶にうなづきあふや瓜茄子(うりなすび)』(与謝蕪村)という句のごとし。これは作者が旧知のお坊さんと再会した時の様子について詠んだもので、2人の坊主頭がこくりこくりとうなづきあっているさまは、水桶に浮かべられた瓜と茄子にそっくりで、さぞや珍妙な光景だったはず。
そこでは、もはや賢しらな言葉の羅列ではなく、水面の揺れや光の反射のような、言葉以前のバイブレーションやまなざしの融合をつうじて、個としての輪郭線が消え去ってしまっていたのでしょう。
あなたもまた、もっと言葉や意識を手放し、今を感じていきたいところです。
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変態の途上にて
今週のいて座は、いっそ「人でなし」となって身体をほどいていこうとするような星回り。
村田沙耶香の小説『ハコブネ』の登場人物・知佳子は、自身の性的役割を妄信し、欲望につき動かされた獲得&支配ゲームにひたすら興じているような現代世界の常識に馴染めず、どうしても自身の「性別」を受け入れられない。
そして、祖父から聞いた宇宙の話に基づき、太陽を「ソル」、地球を「アース」と呼んでいた知佳子は、物体としてアースと強い物体感覚で繋がる」という発想を思いつき、「ヒトであることを脱ぎ捨て」る道へと一気に進んでいくのです。
あなたもまた、様々な常識や区別を相対化していくなかで、新たなエロスの形式を模索していくことが少なからずテーマになっていくかも知れません。
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自若と夢中のあいだ
今週のやぎ座は、明るさを宿しつつ、それを周囲にも放っていくような星回り。
『一生の楽しきころのソーダ水』(富安風生)という句のごとし。
「客観写生」ということを大切にする俳句の世界では、作者の主体はなるべく消去するのが一般的な手法となっているとは言え、ここではそれが暗い自己否定を帯びるわけでもなく、むしろ光あふれる眩しさのなかで輪郭が飛んでしまうかのように、きわめて明るいニュアンスを含んでいます。
あなたもまた、できるだけ暗い自己否定とは対極的なまなざしの交錯の現場へと、みずからを置いていくことがテーマとなっていくでしょう。
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時空を超えてせりあがってくるもの
今週のみずがめ座は、失われた「魂の故郷」への通路をみずからの手で探っていこうとするような星回り。
海に囲まれ数多の川と寄り添いながら暮らしてきたわが国の人間が、いつからか陸の、すなわち生けるものの論理だけで生活を覆い尽くすようになってしまいました。
しかし、自分たちの足場の下は決して固いコンクリートだけで構成されている訳でなく、根本的にはあやふやで、時には生者をすっかり呑み込んで、まったく異なる次元と繋がってしまうカオスが横たわっているのだということを、私たちは大人になってすっかり忘れてしまっているのではないでしょうか。
あなたもまた、すっかり忘れていた、子どもの頃に読んだ物語の手触りをほんのちょっとでも思い出してみるといいでしょう。
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大雨の広がりと一滴の重みと
今週のうお座は、自他の境界線をはみだして中身が広がっていくような星回り。
『栃木にいろいろ雨のたましいもいたり』(阿部完市)という句のごとし。
雨の日、ふっと雨の音に耳を澄ませていると、その一音一音に「雨のたましい」が宿っているように感じられ、かつ、それらが一つひとつ異なる音色をもっていることに気付いて、自分も含めた「いろいろ」な事物にも「たましい」があるのだと、作者は今さらながら思い知ったのかも知れません。
あなたもまた、なるたけ自身の「たましい」がいきいきと踊り出しそうになるような基盤に依って立っていくべし。
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