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ホンダ:全車投入の新型エアロでハンドリングと最高速が改善。ミル「進化に満足」/第7戦イタリアGP初日

2024年06月01日 14:20  AUTOSPORT web

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ジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)/2024MotoGP第7戦イタリアGP 初日
 5月31日、2024年MotoGP第7戦イタリアGP MotoGPクラス初日のプラクティスがムジェロ・サーキットで行われ、レプソル・ホンダ・チームのジョアン・ミルは21番手、ルカ・マリーニは24番手につけた。

 また、ヨハン・ザルコ(ホンダ・カストロールLCR)は20番手、中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)は19番手で終えている。

 ホンダは、前戦でステファン・ブラドル(HRCテスト・チーム)とザルコがテストした新型エアロパッケージをイタリアGPから全車に供給し、ハンドリングや最高速の向上が確認できたようだ。

 母国グランプリを迎えたマリーニは午前から好ペース。フリー走行1回目でホンダ勢最上位の19番手タイムを記録する。午後のプラクティスではさらに約0.5秒タイムを更新したものの、新型エアロに合わせたセットアップに時間がかかり後方に沈んだ。土曜日からの巻き返しを地元で見せたいところ。

 チームメイトのミルは、フリー走行1回目を22番手で終えると午後には大幅にペースアップ。1周約1.3秒の短縮に成功し21番手につけた。しかしこれは完璧なラップではなかったようで、本人はさらなるタイム更新ができると2日目に期待を寄せている。

 前戦からアップデートパーツを試していたザルコは、タイムシート上では下位に沈んでいるものの、今大会もセットアップの方向性を見極めるためのテストに取り組んでいる様子。カタルーニャGPで転倒、スタートのミスによりポイントを獲得できなかったザルコだが、ムジェロで雪辱を果たす意気込みだ。

 初日のホンダ勢最上位は19番手につけた中上。空力アップデートにより最高速度の向上を実感している様子で、シーズン中で2番目に平均速度の高いここムジェロでのバトルにどれほど効果が発揮されるのかスプリントレースを注視したい。

■ジョアン・ミル(FP1:22番手、プラクティス:21番手)
「今日は新しい空力パッケージを試し、その進化に満足している。マシンの挙動が少し変わったので、それに合わせたセットアップに取り組んだ。今日はテストに集中したが、すでに先週のカタルーニャGPよりもフィーリングが良好で、今週はいいスタートが切れたと思う。プラクティスではフィーリングを大きく改善することができたが、クリアラップが取れず、加えて小さなミスのせいでラップをまとめることができなかった。今日のベストは1分46秒台だったが、ポテンシャル的には1分45秒台も可能だと思う。可能性を感じる一日だった」

■ルカ・マリーニ(FP1:19番手、プラクティス:24番手)
「カタルーニャGPの前に行ったテストよりもよく、また一歩前進できたと思う。フィーリングも改善されたが、残念ながらプラクティスではすべてが計画通りにいかなかった。エアロを変更すると、それに関連してさまざまなセッティングを調整しなければならない。今回のニューパーツは着実に進化している。明日は他のホンダライダーたちと十分に戦えると思う」

■ヨハン・ザルコ(FP1:23番手、プラクティス:20番手)
「今日は難しい一日だったが、僕はいつもポジティブな面に焦点を当てるようにしている。フリー走行、プラクティスでは、いろいろなテストに取り組み、自分たちの方向性を理解するための情報を得ることができた。明日のフリー走行と予選では、スプリントに向けて一歩前進できるようにしたい」

■中上貴晶(FP1:21番手、プラクティス:19番手)
「今日はいろいろなことを試すことができました。フリー走行はこれまでと同じ状態で走行しましたが、午後のプラクティスでは新しいエアロパーツで走行し、その違いを感じ取ることができました。明らかに従来のタイプよりも手応えがあったので、明日は新しいパーツを装着し予選とスプリントに挑みます」