最近では高橋一生さん(43)と女優・飯豊まりえさん(26)の17歳差での結婚が記憶に新しい「年の差カップル」。こうした例がたびたび話題になるせいか、「親子ほど年下の女性でも恋愛関係になれる」となんとなく思っている男性は珍しくないのでは。
ガールズちゃんねるに5月下旬、「なぜおじさんは若い女性と付き合えると勘違いするのか」というトピックが立ち、注目を集めた。トピ主は自身の年齢など明かしていないが、
「おばさんの場合は若い男性と付き合えるなんて勘違いまずしませんが、それに比べておじさんは現実が見えてない人が多すぎませんか?」
と問いかけている。これだけの投稿だが、トピックには共感する女性からコメントが相次ぎ、4000件を超える盛り上がりを見せていた。(文:篠原みつき)
「転生モノと一緒だと思う 現実逃避してるんだと思う」
トピ主の疑問に対して反対する人はほとんど見られず、こんな考察が飛び交っていた。
「いつまでも若いままだと思ってるのかな 単純に若い子が好きなのかな」
「芸能人の歳の差婚見てると俺もいけるって思うんじゃない?」
「仕事や立場上愛想を振り撒いてるだけの女性を見て勘違いしてる」
「転生モノと一緒だと思う 現実逃避してるんだと思う」
冷静にツッコミや分析をする人をはじめ、よく遭遇することがあるのか「職場とか学校とかで突然手を握ってきたり付き合ってることにされたりは本当にキツかった」と誤解された経験を書く人も。ほかにも
「婚活してる時に、40、50代でも、20代女性を狙ってる男多かった。収入と安定した仕事があればいけると思うらしいよ」
「ガチの理系の職場によく派遣で行くんだけど、普通に笑顔で挨拶したり丁寧に接すると勘違いして言い寄ってくるおじさんがたくさんいる 女慣れしてないんよね」
といった勘違いおじさんに出会ったエピソードがチラホラ。「金で若い子が買えると思ってるならまだわかるけど、本気で若い子と話が合って向こうから性的対象として見てもらえると思ってるおじさん割と普通にいてびっくりする」という声に、筆者も同感だ。
一般的に若い女性が、たとえば職場の上司やお客さんなどに愛想よく振舞うのは恋愛対象だからではない。仕事だからだ。上司のことを本当に尊敬していたとしても、恋愛対象にまでなることは稀だろう。話が弾むので「いける」と思って誘い続けたらセクハラで訴えられたという事は珍しくない。
「10歳差以上の年の差婚には年収1000万円以上は必要」
ただ、有名人でなくとも年の差カップルは世の中に存在している。しかし大抵の場合は、人としての魅力や相性の良さだけでなく、男性側に「経済力」があることが大事になってくるようだ。
婚活事業を展開するIBJのコラム「年の差婚を希望する男性の婚活戦略」によれば、「男性が5歳以上の年の差婚を成功させるには、最低でも年収700万円以上ないと難しい」そうで、
「もし10歳差以上の年の差婚を希望するのであれば、年収1000万円以上は必要となってきます」
とも書いていた。年齢が高くても「経済力」や「大人の余裕」を見せることで、若い女性と交際、結婚できる可能性も出てくるらしい。
同じく同社が4月に発表した「成婚白書」でも、「年収が高い男性ほど、成婚相手との年齢差が大きい」という調査結果を紹介している。年収1000万円未満の場合は年齢差は5歳以内にとどまるが、年収1800万以上になると7~8歳差になるのだという。
しかし問題は、経済力が無くても若い女性と余裕で付き合えると思っている男性が多そうなことだ。それだけ男性は女性に「若さ」を求めているのかもしれないが……。高収入の人がそれほど多くないように、年の差恋愛もさほど一般的なことではない。悪気はなくても職場などの若い女性をしつこく誘って困惑させるのは、やめておいたほうが無難だろう。