夫婦で協力しなければならない場面で、夫が妻よりも自分の友人を頼っていたら、妻としては複雑な気持ちになるかもしれない。
福島県の30代後半の女性(サービス・販売・外食/年収100万円)は、夫にドン引きした経験があるそう。それは、「子どもが増え、手狭になったから」と中古の一軒家に引っ越したときのこと。女性は、
「そういうときって、夫婦で段取りを組んで荷物の処分や運ぶ順などを話し合うと思うのですが…」
と、どこか不満げに書き出した。(文:長田コウ)
話しかけても「好きにやっていいよ」だけ
引っ越しの日が近づくものの、夫が動いている様子が見られなかったため、女性から「引っ越しどうする?」と聞いたという。すると、「軽トラ借りてくるから大きいもの運んで」と一言のみ。
そうして迎えた引っ越し当日の朝、夫は「手伝ってもらうことにしたから」と友人を連れてきたのだ。2人で荷物を運び始め、借りてきた軽トラは友人が運転することに。夫は、自分のミニバンを運転して引越し先と家とを何往復もしていたという。一方で女性に対しては、コミュニケーションを取ろうとしなかったようだ。
「話しかけても『好きにやっていいよ』しか言われません。仕方なく、私は引越し先に来て部屋の掃除をしたり、旦那たちが持ってきた荷物を部屋に運んだり、カーテンをつけたり…」
と、女性は子どもたちと一緒に翌日から住めるように準備していたという。
「『支払いはよろしく』って都合良すぎじゃない?」
昼になると夫は、「みんなでご飯行こう」と提案した。自ら提案したにもかかわらず、女性に「支払いはよろしくね」と頼んできたのを機に、怒りのバロメーターは徐々に上がっていったそう。
「〇〇君(夫の友人)と家族の分を私の財布から出すことに。勝手に友達と段取り組んで『支払いはよろしく』って都合良すぎじゃない?とそのときの怒りのバロメーターはまだ50パーセントくらいでした」
女性は不満のようだが、引っ越しを手伝ってくれた夫の友人に、感謝の意味合いでご馳走するのは当然ではないだろうか。ただ、夫婦の財布管理が別々の場合、夫に自分の友人なのだから支払ってほしいと言いたくなる気持ちは理解できる。
妻の怒りに気付かないまま、女性の夫は午後の作業でも友人と談笑しながら進めていたという。女性はそんな夫に向けて、「新しく食器棚や下駄箱買わないとだから家具屋さん連れて行って」とお願いするも、「後でね」と素っ気ない返答のみ。そして夕飯の時間になると、「ご飯いこう。会計して」と再び言ってきたそう。
「友人がいる手前、私は怒ることも出来ず怒りのバロメーターは80%に」
女性が家具屋に早く行かなければ閉店してしまうことを夫に告げると、「うん、いく?」と「嫌そう」な態度を取られながらも、みんなで家具屋へ向かった。このあと女性の怒りはピークに達する。
夫のスマホに「私の悪口『チビって性格悪いよね』」と送ってきた友人
みんなで家具屋に到着したものの、
「目当てのものがナイとわかると『なさそうだね~(笑)』と友人が嬉しそうに言ってきて旦那も『あ、〇〇君だんだんバスの時間だから送るね!』とあっさりと家具を見るのは中断。ゆっくり見るわけでもなく、注文するわけでもなく〇〇君を優先しました」
女性の夫が友人の帰りのバスを気遣うのは普通だと思うが、女性はそう思えないほど夫に対して怒りを溜め込んでしまっていたようだ。
「2人の言動には終始ドン引きで顔にも態度にも怒りは出てしまっていました」
と振り返る。さらに、女性の怒りを増す出来事が起こる。
「友人を送った帰り道、旦那のスマホがなったので見ると友人から私の悪口『チビって性格悪いよね』みたいなことが書いてあって私の怒りは100%になりぶちギレました」
これにはブチ切れて当然だろう。女性は、積もりに積もった怒りを全てぶつけるものの、夫には響いてなかったようだ。
「『もういい加減にして!こういうときは家族で段取り組むものでしょう?』と言ってやりましたが、旦那は『ごめん』と言って遠くを見つめ私なんか見てませんでした」
友人を大切にするのはいいことだと思うが、度が過ぎると夫婦仲に亀裂が入るかも……
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