採用面接の場で、ぶっちゃけトークをされても困惑してしまうだろう。滋賀県の40代後半の女性は、個人でリラクゼーションの仕事をしてきたが、コロナ以降、それだけでは生活ができなくなってしまう。「安定して働きたい」との思いから、単発バイトをしながら転職活動をしていた。
ある日、バイト先だった「とある京都駅前のホテル企業の社員さん」から「直雇用でどうですか?」と声がかかったそう。このときは他の仕事があり断るも、社員は「気が向いたらまた声掛けしてください」と。その後女性はその企業に「再応募」したが、
「その際の女性面接官が、ギスギスしてキツい口調の人で受けたらあまりにも酷いことを言われました」
一体なにを言われたのだろうか。(文:長田コウ)
「もう終わっていると思いました」
キツい口調の女性面接官は、次のように言った。
「世の中、お金が全て!扶養家族に入っている人の方が採用しやすいし、切りたい時に切れる。そうでない人は、人生かけてくるから会社としては重いんですよ!社会保険も掛かるし、人件費かかるんです、切りたい時に切れない」
面接の場にもかかわらず、解雇前提で話してきたのだった。さらに、「履歴書の趣味特技の欄」に女性が書いた「近所の神社の奉仕活動」にも、「賃金発生してるんじゃないですか」と疑いをかけてきた。当時の心境をこう振り返る。
「奉仕活動は賃金も発生しないし、仕事に換算するのおかしくないですか?と、あまりにも世間の見る目が狭い女性面接官に内心呆れ果てました。こんな人間性もおかしい人を雇って面接官に充てるなんでどうかしているし、これが会社の体質なら、もう終わっていると思いました」
法定労働時間の「週40時間」を意識しての発言だったのではないかとも推察する女性。面接官はさらなる追い打ちをかけてきた。
「影でこっそり週40時間超えて就業するんではと疑われたみたいで、過去に他所はどこへ働きに行ってるんですかとかまで尋ねられ、非常に不愉快でした」
案の定、結果は「連絡なしの不採用」。しかし女性はこの結果に、「それで良かった」「こんな会社に入社しなくて良かった」と後悔はないようだ。
「フルで働きたいと願って応募して面接受けているのに、これはあまりにも言い過ぎではないかと思いました。この女性面接官に対しては、今でも思い出すと腹立ちます」
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