世の中には、面接時に信じられない対応をしてくる会社がある。「現在転職活動中」と語る50代前半の男性(北海道/その他/年収100万円未満)は、「ブライダル関係の事務職」の面接を受けた際に、
「10年はキャリアを積んだらどうですか?」
「これ以上は時間の無駄なので、ここで面接を止めましょう」「お帰りください」
と酷い言葉を投げつけられ、10分で面接終了になったという。男性は「私はその10年のキャリアを積むために就職活動をしているのに……」と悔しさをにじませる。(文:福岡ちはや)
「明らかに私より年上男性。60代で若い社員とどう対応しているのか聞きたい」
面接でキャリアを指摘された男性だったが、そもそも前々職の会社では30年以上という長きにわたり働いていたそうだ。会社を早期退職したのは、3年後の役職定年を迎えれば年収が半分以下に下がってしまうからだった。
その後、男性は別の会社に転職を果たしたものの、「パワハラに遭い、会社都合でたった1年で退職」したという。次の転職活動で受けたのが問題の「ブライダル関係の事務職」の面接だった。
面接官は30代女性と60代男性で、長年勤めた会社と前職の退職理由について聞かれた男性は、
「今までの経験を御社で活かし、今後のスキルアップを図りたい」
「パワハラに遭い、会社都合で退職した」
と回答したという。それに対する60代の男性面接官の反応は、
「これまでの経験は弊社では活かせない。前職でパワハラにあったのはあなた自身に問題があったからではないか?」
と極めて辛辣なものだった。30代の女性面接官にいたっては、面接途中で離席してしまったという。さらに60代男性の面接官から「弊社は若い社員が多く、あなたの年齢では対応できない」と言われた。男性は、内心では
「明らかに私より年上男性。60代で若い社員とどう対応しているのか聞きたい」
とツッコミを入れていたそうだ。男性は、
「こんな会社に入社しなくて良かったと感じました。現職の社員さんたちは大変苦労されていると思います。ちなみに60代男性に前職をお伺いしたら元銀行員とのこと」
と投稿を括った。60代男性の面接官はブライダルとは別業界から転職した身でありながら、男性に対して「これまでの経験は弊社では活かせない」とよく断言できたものだ。
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