幽霊を目撃したと言う人は意外といるが、多くの場合、顔が見えなかったりシルエットだけだったりして、ハッキリとは見ていないようだ。単なる見間違いではないかと思えてしまうが、実際はどうなのだろうか。
「幽霊はいる」と主張する40代前半の男性は、はっきりと目の前で見たわけではないが、「2回だけ不思議と言えば不思議なことがありました」と自らの体験を打ち明ける。
1回目は男性が高校生だった30年以上前で、「23時ごろ公園で手持ち花火を友人たちとしていました」と当時を振り返った。季節は夏だろうか。それも夜の公園とあってゾクゾクするが、一体何があったのだろう。(文:長田コウ)
彼女との電話中、彼女の名を呼ぶ声が聞こえてきて…
花火が終わり解散したが、男性だけは公園のトイレで用を済ませるために残ったという。
「さあ帰ろうと自転車にまたがろうとしたときに、公園の裏にあった女子高の電気も付いていない暗い廊下を初老の老人が歩いているのが見えて、二度見したらもういなかった」
一人だったこともあり、余計怖かっただろう。「何かめっちゃ怖くなって立ち漕ぎで急いで帰りました」という。この老人が、学校の用務員だったのか、変質者だったのか、はたまた本物の幽霊だったのか……未だに謎のままだ。
2回目は、25年前のこと。男性が当時付き合っていた彼女と電話していたときだった。「電話の向こうから彼女の名前を呼ぶ声」が聞こえてきたそう。当時をこう振り返る。
「3、4回呼んでいたので『お母さん呼んでるのに無視したるなや笑』と私が言うと彼女は『??』の反応でした」
というのも、そのとき彼女の家には彼女一人しかいなかったからだ。その不思議な出来事があったあとの彼女の態度が、男性にとっては印象的だったようだ。
「彼女曰く『この家はおかしいことが多いねん』と納得したような声で言ってた」
彼女の家では、他にどんな不思議な現象が起きていたのだろうか。
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