住んでいる環境が違えばそれぞれの衛生観念も異なる。兵庫県に住む30代前半の女性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収100万円未満)は
「もともと公共の場のトイレでは手洗い後はドアノブを触らないなど、潔癖気味だと自負がありましたが、子どもが産まれてから余計に潔癖症だと思うことが多々あります」
と語る。なんでも義実家と自身との間に大きな意識の違いがあるという。(文:真鍋リイサ)
「1人目の出産の際、実家に里帰りができなかったため義実家でお世話になることになり、衛生観念が合わずストレスでした」
パッキンの汚れに気づいて洗っていると「そんなキレイにしなくてもいいのに」
「まずトイレにスリッパがないこと。義父は立ってトイレをするので、もちろん床や壁は尿が飛び立っています。なのに、その家の人(夫含む)は、なぜかトイレの前でスリッパを脱いで、裸足や靴下でトイレに入って用を足します。私はつま先で入り、便座に座る時は両足を上げています」
わざわざスリッパを脱ぐなら、トイレ用のスリッパも用意するべきだろう。さらにその「トイレの菌」は部屋中にばらまかれていると語る。
「しかも義母は、トイレの床を、掃除機で掃除しているので、トイレの菌は他の部屋に広げられています。カーペットで寝るなんて、トイレで寝るのと同じです」
たしかに掃除機を使えば使うほど、各部屋にトイレの汚れが拡散されるように感じる。さらにキッチンでも、
「義母はお茶のポットややかんは洗わずに継ぎ足し継ぎ足しで、私がパッキンのヘドロに気づいて洗っていると、『そんなキレイにしなくてもいいのに』と。夜中の急須には、ほったらかしのお茶っ葉のカスに赤ちゃんゴキブリが歩いていました」
ここまで来ると女性が潔癖症というより、その義父母に問題がありそうだ。
「こんな洗濯機で新生児の服を洗うなんて考えられません」
トイレにキッチンときて、次なる問題は洗濯だった。
「少しでも洗濯物がたまると1日に何度も洗濯機を回すほど洗濯にはこだわりがある義母ですが、柔軟剤をキャップで測って目安量入れたかと思えば追加でボトルごとドボドボ入れ、エゲツない臭いを放っています」
「さらに、ゴミ取りフィルターなんて絶対キレイにしてないんだろうなと、恐る恐る見てみると、カビでドロドロ。他の家族が出かけていて、息子も寝ている間に洗濯槽の掃除を1人で行いました。こんな洗濯機で新生児の服を洗うなんて考えられません」
いくら洗濯をしても洗濯機が汚ければ本末転倒だ。ここまで衛生観念が合わない人と一緒に住むことなど到底できない。新生児とお世話になっていた日々が終わったときは、さぞかし安堵したことだろう。
ところが、そんな義父母と同居しなければならない最悪の事態が起きた。
「義父母が自宅のリフォームのために、2か月ほど私の家で同居することになり、さすがに自分の家は汚してほしくないので、義父には座って用を足すことをお願いしました。ただ、義母は料理をする際に生肉を触った手でサラダを触ったり、犬の散歩(ウンチの処理も含む)の後に手を洗わずご飯を作るので、さすがに早く帰って欲しいと願っていました」
義母と一緒に料理をしたり食事をしたりするだけで相当のストレスだっただろう。さらに子どもへの対応にも嫌気がさしていたようで
「孫には手を洗えとうるさいのに、自分はトイレの後さえ手を洗いません。その手で子どもに触らないでほしかったです」
と怒りをにじませながら本音を綴った。
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