花王が水平リサイクルによる化粧品ボトルの再生・商品化を実現

　花王が、使用済み化粧品プラスチックボトルからなるケミカルリサイクルPET（ポリエチレンテレフタレート）素材を容器の一部に使用した水平リサイクルによる商品化を実現し、5月30日から順次、イオン・イオンスタイル146店舗で数量限定で販売する。

　一般的に着色や加飾が施されている化粧品プラスチックボトル容器は、包装容器のPET素材へ再生することは難しいとされているが、花王はJEPLANと協働し、JEPLANが保有する独自のケミカルリサイクル技術を活用することで、その実現に向けて取り組んできた。
　今回は2022年に回収した使用済み化粧品プラスチックボトルの水平リサイクルからなる、ケミカルリサイクルPET（ポリエチレンテレフタレート）素材を製造。この素材を、花王グループのカネボウ化粧品が展開する「トワニー（TWANY）」の化粧水「トワニー ローション Ⅱ t」の付け替えボトル容器の一部に使用し、通常のプラスチックと同等品質のボトル容器として再生させた。今後は、化粧品プラスチックボトルの水平リサイクル社会実装モデルとして継続的な取り組みへと発展させるべく、回収スキームの構築と取り組み規模の拡大を目指す。

■花王：公式サイト