社会人なら1日8時間、週5日勤務が当たり前だと多くの人は口を揃えるだろう。しかし本音ではどうだろうか。
編集部でアンケートを実施したところ、30代後半の女性(新潟県/サービス・販売・外食/年収150万円)から、
「週5日・8時間勤務がマッッッッッジでキツイです」
という声が寄せられた。フルタイムがつらいなら時間や日数を減らせばいいが、そう簡単な話ではないようだ。
「結局フルタイム以外食っていけないんですよね」
女性は、つらくてもフルタイム勤務でなければならない理由を次のように説明する。
「時給が低い地域で頑張っていこうとすると、高い地域にいる時と同じ頑張りでもそこからガッツリ社会保険料を引かれて、雇用保険を引かれて…アレもコレも税金やらなんやらで手取りは地の底。結局フルタイム以外食っていけないんですよね」
女性の現在の年収は150万円とあり、そこから社会保険料など引かれたら、手元に残るのは月々10万円ほどだろうか。これ以下の収入では生活できないため、どんなにつらかろうとフルタイム勤務を続けるしかないと考えているようだ。
また、以前は販売職に就き、今よりも過酷な働き方をしていたそう。そこは、週休2日というには程遠かったと回想する。
「酷い時は4日連チャンで1日だけ休み、また4連勤。8月はお盆に先駆けて特別メニューを作ることもあって5日連チャンで週1日だけ休み」
こうした働き方を続けていたら、ついに限界がきたようだ。ある朝起きると「氷水を一気に飲み干したような急激な冷えに襲われ、過呼吸のような症状」が現れたという。
「週1日しか休みがないと次の日の仕事のことを考えてしまい全く休めず、かといって休みも勤務日もバラバラのシフト制では脳が休まらず、2日勤務して1日休む、みたいな感じでリズム良く休めないと身体より先にココロが悲鳴を上げるのだと知りました」
身体の疲労では、「とにかく脳の疲労が凄かった」そうで、
「身体よりも脳がグッタリしていて、休むことに特化した栄養ドリンクやサプリを摂取しても、次の日の仕事を考えて神経が尖り出して眠れず無理」
といい、睡眠障害を患ってしまったようだ。そうした苦い経験から、現在は「自分が壊れない程度で就業できる場所を探してます」と結んだ。誰もが自分に合う働き方を見つけられるといいのだが。