isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2024年上半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週の星座占いを全文読みたい方はこちらをタップ 今週のおひつじ座の運勢illustration by ニシイズミユカ
半信半疑のその先へ
今週のおひつじ座は、少しずつでも着実に練り上げていくべきものを思い定めていこうとするような星回り。
『復活を半ばは信ず蠛(まくなぎ)立ち』(平畑静塔)という句のごとし。
作者はカトリック信者であり、教会へ行った帰り道に自身の心象を実景にからめて詠んだのでしょう。信じられない気持ちも含んではいるが、まくなぎを急いでくぐりぬけて、それでも半ばは信じられるようになってきたのだという、冷静かつ素直な現状認識が感じられます。
あなたもまた、自身の人間的鍛錬と社会的な体面とを少なからず一致させていくことがテーマとなっていくでしょう。
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虚のお金を実のお金に
今週のおうし座は、「お金とは何か」ということを身をもって問うていこうとするような星回り。
第一次世界大戦によって各国が荒廃していた1920年代を背景に、ルドルフ・シュタイナーは「老化する貨幣」という考え方を提唱しました。
シュタイナーはその価値が永遠に変わることがないと考えられていたお金の価値の保蔵機能に限界を持たせることで(あるいはお金の捉え方を変えて)、貯蓄された貨幣がただ死蔵されることを防ぐ一方、実体経済とは無縁な投機マネーへと吸い上げられることなく、社会のより純粋な生産活動へと投下されることで、お金が体中をめぐる血液のように機能していくよう促していこうとした訳です。
あなたも、お金を貯めこむのでなく、いかにいきいきと循環させていけるかということを、中長期的に考えてみるにはちょうどいいタイミングでしょう。
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ふと湧き出してくるもの
今週のふたご座は、寝た子がふっと起きあがってくるような星回り。
『杖の尖(さき)洗へば泳ぐ蛭二匹』(高浜虚子)という句のごとし。
なんとも言えない怪しさがただよう一句。「杖」というと遊行僧が持つ行脚のお伴であり、師から授かる教えの象徴であり、自分自身の分身ともいえる宝具ですが、ここではそんなもう一人の自分に思いがけない展開が生まれていきます。
あなたもまた、思いがけなさと必然性とが相半ばする形で、自分自身についての再発見が起きていくはず。
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奇妙なアマルガム
今週のかに座は、心に抱えている宇宙的な孤独感をスーッと深めていこうとするような星回り。
「捨て子=家なき児=貰い子」という設定は、桃太郎やかぐや姫など昔話や民話などの常套手段。
一方で宗教学者の鎌田東二は、現代社会においてそれらはごく普通の人の心にも巣食う宇宙的孤独感へと形を変えており、むしろそうした「宇宙的な闇」を通してしか人間同士の絆の深まりはありえないところまで強まっているのではないかとも示唆しています。
あなたも、おのずと自身の人間関係の欠損や欠如、変態にまつわる物語の深層に分け入っていくことになるでしょう。
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時をかける中年
今週のしし座は、遠くへと意識を飛ばすだけの感情の興りを感じていくような星回り。
『遠くには遠き雨降る青すすき』(冨川仁一郎)という句のごとし。
毎年くり返し、気が遠くなるほどのサイクルの積み重ねを通じて、私たちは土地の恵みに浴しながら、寄り添うように生きてきましたし、それはこれからもそうでしょう。つまり、ここでの「遠く」とは、物理的な遠方を指すだけでなく、時間の経過や記憶の継承の上でのはるか昔や遠い未来をも含んでおり、それゆえのロマンが掲句には宿っているのです。
あなたもまた、発語の時制を大胆に過去や未来へと飛ばしていくことになりそうです。
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怖い、でも…
今週のおとめ座は、すっかり見慣れきっていた現実の中に「めくるめく」何かを見出していくような星回り。
ヨーロッパ人にとって、もともと山というのは世捨て人が入る場所であり、ずっと「暗い山」を意味し続けてきましたが、科学史家のM・H・ニコルソンによれば、17世紀末にジョン・デニスというイギリス人のアルプス体験がそれに変化をもたらしたのだとか(『暗い山と栄光の山』)。
デニスは四千メートル級のアルプスの山々を見たとき、「怖い、“でも”きれいだ」という感想を抱いた。ところが、この矛盾した感動を表現するのに適切な英語がなかったため、後にエドマンド・バークという思想家が「サブライム(sublime)」という言葉を使いました。limeは境界という意味で、それを「超える」感覚という訳です。
あなたもまた、おのずと「暗く高い山」へと足を延ばし、一歩も二歩も踏み出していくことになっていくはず。
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どこへと突き抜けていくの?
今週のてんびん座は、与えられた答えを突き破って自分なりの真理へと突き抜けていくような星回り。
『麦秋や自転車こぎて宣教師』(永井芙美)という句のごとし。牧師の家に生まれたゴッホは、どうしようもなくなって画家に転向するまで、ずっと貧しい人々に聖書を説く伝道師になろうと努力し続けた人でもありました。ただ、ゴッホが生きたゴッホが生きた十九世紀後半当時、プロテスタントのように一大組織を形成する信仰も廃れていき、彼の絵にも廃墟となった教会が描かれていたのです。
しかし、そうしたものが脆くも崩れ去って初めて見えてくるものが彼の絵、そして掲句には映りこんでいるのではないでしょうか。
あなたも、これまでの半生を振り返りつつ、それがどんな自分なりの信条や結論へと結実していくのか、改めて考えてみるといいでしょう。
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別のものへ
今週のさそり座は、金太郎飴のような気味の悪い「オンリーワン」信仰を成仏させていこうとするような星回り。
プルーストの『失われた時を求めて』の主人公=語り手が、すでに関係が泥沼化していたアルベルチーヌという恋人の事故死の知らせを受ける。
アルベルチーヌは生前からとある同性愛者と親しい関係にあり、主人公はその疑惑で苦しんでいたのですが、死後に彼の元へ届いた手紙や打ち明け話を見聞きし、疑惑の実際を想像していくうちに「突如として異性愛的な価値から解放され」、恋人を彼女と親しい関係にあった娘たちと共に一つの「集合体として見なす想念」が広がっていったのだそうです。
あなたも、語り手=主人公が引きずりこまれた、破綻と転調のはざまに立たされていくことになるかも知れません。
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蝸牛に化ける
今週のいて座は、シビアな現実認識に洒脱なユーモアを織り交ぜていこうとするような星回り。
『蝸牛の頭もたげしにも似たり』(正岡子規)という句のごとし。当時作者はすでに結核が脊椎をむしばんでカリエスとなり、ほとんど寝たきりとなっていたはずですが、その日は薬の効きがよく、本人の気分もよかったのでしょう。
布団から上半身を起こすのがやっとの自分を情けないと自嘲したくなる気持ちもそこにはあったでしょう。しかし、そんな自分をかたつむりが頭をもたげてつのを出している姿に重ねて、ほのぼのとしたユーモアを醸すことで、そんな自分さえも受け入れてしまおうとしていたのかも知れません。
あなたもまた、できるだけ作者のような軽妙な「俳諧味」をもって自身のことを客観視していくといいでしょう。
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何が剥奪されているか
今週のやぎ座は、生きがいの問題と収入の確保とを混同せず、きちんと分けて考えていこうとするような星回り。
1910年代に、思想家のルドルフ・シュタイナーはすでに近代の労働者は経済的な現実のみが唯一の現実であると信じ始めているということが語っているのですが(『職業のカルマと未来』)、一方で彼は、労働者が欲しているものの中には、決して経済活動のみの結果としては現れないものがあるのだとも指摘していました。
労働者のなかに確かに存在する「労働力を商品とされることへの嫌悪感」こそが、近代の社会運動全体の根本衝動であり、それについて徹底的に語ることが出発点になるのだと言っています。
あなたも、自身の場合、いつどんなときに嫌悪感を覚えるのか、そしてそれが何に起因しているのか、改めて考えてみるべし。
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静かなる愛と暴力
今週のみずがめ座は、言葉にできない思いをせっせと「推し」へ注いでいくような星回り。
『朝顔の双葉のどこか濡れゐたる』(高野素十)という句のごとし。みずみずしい成長の痕跡を確かめていると、ふと葉が濡れていることに気付いた。「どこか」とあるので、自分で水をやって濡らしたわけではなく、作者の知らないところでいつの間にか通り雨に降られていたのかも知れません。
作者はそんな出来事に際して、自分の気持ちについては何も言っていませんが、それでも小さい葉への接し方や出来事の切り取り方を見るだけでも、朝顔の苗をいつくしんでいるその気持ちが読者にも伝わってくるはず。
あなたもまた、別に誰かに頼まれた訳でも、それで自分が得する訳でもないのに、気が付くとやってしまっている小さな楽しみを追求していくべし。
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垂直的なコミュニケーション
今週のうお座は、言葉によって心が動かされた瞬間の不思議さということにもう一度立ち返っていこうとするような星回り。
幸運の星である木星が知性の星座であるふたご座に移動していくタイミングにある今、私たちは言葉やコミュニケーションの重さや価値を取り戻す過程にいるのだとも言えます。
それは言い換えれば、どうしたら言葉をただのものごとを外から指す記号や駆け引きのための道具を超えた次元に引き揚げ、そこで本当のリアリティに触れられるか、一種の永遠性を宿すことができるかという問題でもあるはず。
あなたもまた、みずからの言葉の使い方を改めて見直してみるといいでしょう。
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