2位には今回が富士24時間レース初参戦となった23号車TKRI松永建設AMG GT3(DAISUKE/元嶋佑弥/中山友貴/松浦孝亮)が続き、3位には31号車DENSO LEXUS RC F GT3(永井宏明/小高一斗/小山美姫/嵯峨宏紀/永井秀貴/中山雄一)が入って表彰台の一角を得た。
GT4マシンが争うST-Zクラスは、夜間のウエットコンディションで22号車EBI GROUP Cayman GT4 RS CSと19号車BRP★FUNDINNO PORSCHE 718 GT4 RSが好ペースを発揮し、レース中盤をリードする。しかし、夜が明けてドライコンディションになるとトヨタGRスープラ勢が反転攻勢を見せた。
なかでも2台のポルシェを追っていた885号車シェイドレーシング GR SUPRA GT4 EVOが先陣を切り、朝方にクラストップに躍り出てレースをリード。52号車埼玉 GB GR Supra GT4も2番手に続いたが、首位を奪うには一歩及ばず。885号車が1周のリードを保って、クラス首位でチェッカーを受けた。
自動車メーカーの開発車両が走るST-Qクラスは、序盤中盤と好ペースをキープしつつ周回を重ねていた230号車Nissan Z Racing Conceptだが、残り3時間のタイミングで他車との接触により右リヤのサスペンションを破損し、ガレージイン。これで序盤の接触から挽回を見せていた92号車GR Supra Racing Conceptが周回数で上回り、最終的にクラス最多の715周を駆け抜けた。
修復を終えた230号車は、92号車に次ぐ685周をこなし、24時間レースを無事に完走。3番目に多い673周をこなしたのは、今大会が一旦のラストレースとなった61号車Team SDA Engineering BRZ CNF Conceptだ。61号車と近いペースを見せたのは、667周をこなした12号車MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF concept。その後方に640周を走った28号車ORC ROOKIE GR86 CNF concept、613周を重ねた271号車Honda CIVIC TYPE R CNF-Rと各車600を越える周回をこなしている。
55号車MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio conceptは505周、32号車ORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptは332周を走り、ST-Qクラスに出走した全車が24時間レースを走り切る活躍を見せた。
ENEOSスーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONEの次回大会は、大分県のオートポリスで行われる第3戦の5時間レース。約2カ月後の7月27日から28日にかけて行われる予定だ。