アパートなどの集合住宅では、上階の住人の生活音が気になって仕方ないこともある。ある程度はやむを得ないとはいえ、無神経に大きな音を立てられれば腹が立つのも無理はない。
愛知県に住む30代後半の女性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収700万円)は、「上階の住人の奥さんと子どもの生活音がうるさかった」と振り返る。それは普通の生活音ではなく、「鉄筋にぶつかるような音」だというからかなりの騒音だ。
「ジャンプする、ローラーのついてる家具を壁にぶつけている、掃除機をガンガン壁にぶつけて掃除している」
と見てきたように説明する女性。下の住人の迷惑などおかまいなしの騒音だったようだ。
「旦那さんは自分の家で出してる騒音じゃないと思っていたようで初めから高圧的な態度」
それは「旦那さんは日中いないので奥さんと子どもがほぼ出している音」だというが、
「朝早くから夜遅くも騒音がすごかったです」
と昼夜問わずの騒音だった。小さな子どもは普通に歩いているだけでも下の階に音が響くことがあり、ある程度うるさいのも仕方ないことだろう。しかしこの場合、家族じゅうが生活音に無頓着だった様子だ。
女性はもちろん管理会社に頼ってみた。しかし……
「当初、管理会社に相談したところ『自分で問題の部屋に手紙を出してください』と言われて、こちらがお願いする形の文面で出した」
普通、こうした場合は住人間のトラブルを避けるために管理会社が対応するが、動いてくれなかった。そして、手紙を出しても何も変わらなかったという。
1か月後、今度は「困っています」という風に書き換え、再び手紙を出した。すると
「上階の方が菓子折りを持って謝りに来たのですが、旦那さんは自分の家で出してる騒音じゃないと思っていたようで初めから高圧的な態度で話にきました。奥さんは『えー?なんの音だろ?』という感じでした」
逆ギレされなかっただけよかったものの、謝罪は形ばかりだったようだ。とぼける奥さんに女性は「絶対わかってるだろ」と感じたという。この夫婦からは、さらにこんな言葉が。
「最後は『今度第二子が生まれるので大目に見てください』と言われました」
確かに子どもが生まれるのはおめでたい。だからといって騒音を我慢せよと言われても女性は納得できなかった。その後、さらに追い込まれ、後から考えると異常な行動にでてしまったという。【後編へ続く】
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