2024年F1モナコGPの金曜、メルセデスのルイス・ハミルトンはフリー走行1=1番手/フリー走行2=2番手という結果だった。今回メルセデスは、リヤウイング(アッパーウイング)、リヤウイング(ビームウイング)、フロアボディ、フロントウイングをアップグレードしている。
ジョージ・ラッセルが新しいフロントウイングを試し、旧バージョンをハミルトンが使用して、比較を行った。ただし、ラッセルはステアリングの振動に苦しみ、思うようなタイムを出せなかった。
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
フリー走行1=1番手(1分12秒169:ソフトタイヤ/35周)/フリー走行2=2番手(1分11秒466:ソフトタイヤ/32周)
良い一日だった。今年ここまででベストだと思う。マシンのフィーリングがとてもポジティブなものだった。このトラックをF1カーで走ると最高の気分になる。今日はドライビングを楽しむことができた。グリップレベルとマシンの反応が良かったのは、うれしい驚きだ。そのおかげで、過去2年よりも楽しんで走ることができたんだ。
FP2では、FP1ほど快適ではなかった。ロングランとフロントのグレイニングを改善するために、今夜たくさんの作業に取り組む必要がある。燃料が少ない状態では感触が良い。それを損なうことなく、ロングランを改善することに集中していく。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
フリー走行1=3番手(1分12秒295:ソフトタイヤ/35周)/フリー走行2=10番手(1分12秒260:ソフトタイヤ/30周)
僕たちにとって、金曜日としては今年一番といっていいほど好調だった。マシンのフィーリングは僕がモナコで走ったなかでベストだったと思う。ただ、ステアリングのバイブレーションによって、僕のセッションは制限された。ブレーキを踏むとすぐに、ステアリングシステムが振動するんだ。モナコのようなコースでは、自信を持っていないとアタックできないから、この問題の影響を受けた。
どのチームも急速に進歩しているようだ。去年と比べて今年のラップタイムはとても速くなっている。
マシンの感触は良いし、ルイスのタイムから、パフォーマンスが高いことも分かる。でもシャルル(・ルクレール/フェラーリ)がとても速いのも確かだ。状況があっという間に変化する可能性があることは分かっている。明日はトップ5をかけて戦えるといいね。