友人と絶縁した経験のある人は多いようだ。なかには絶縁されたという人もいる。30代前半の女性(奈良県/事務・管理/年収450万円)は、
「一度できた友人は大切にするタイプですが、唯一向こうから絶縁された大学時代の友人」
がいるという。絶縁されたものの、その後意外な展開が待ち受けていた。(文:林加奈)
乗っていた電車が人身事故に遭遇…2時間近く車内に閉じ込められ
女性によると、その友人はもともと遅刻に厳しいところがあったらしく、「私も普段から遅刻しないように気を使っていたので、特にトラブルなく楽しく友人関係でいました」という。
そして大学を卒業し、社会人になって休日に遊ぶ約束をしたときのこと。
「待ち合わせの30分前には着く電車に乗っていましたが、運悪く乗っていた電車が人身事故を起こしてしまいました。あまり人身事故が起こらない地域なので事後処理に手間取り、都会じゃないので他の路線で迂回することもできず、2時間近く乗客は車内に閉じ込められました。電車から降りることもできなかったのでタクシーも無理でした」
当然ながら大遅刻してしまった女性。友人の反応はというと
「『理由がなんだろうとここまでの遅刻はありえない!人として終わってる!』と人前で周囲からの視線を集めるぐらいの大声で罵倒され、そのまま全ての連絡手段をブロックされました」
と、絶縁された経緯をつづる。人身事故で身動きが取れなかったにもかかわらず、ここまで激高されるのは理不尽すぎるし、電車の遅延が原因で遅刻したのに「人として終わってる」とはさすがに言いすぎだ。
「人身事故は許してあげようよ…」と他の友人が説得した結果
しかし、この話が共通の友人の耳に入るや否や、状況が一変。
「私を切った理由を聞いて、『普段から遅刻の常習犯ならまだしも人身事故は許してあげようよ…』となり、結果として元友人が孤立気味になる結果になりました。そんなことを繰り返してたらいづらくなったのか、大学の同窓会には来なくなりました」
友人は自身の心の狭さが原因で、絶縁した側から絶縁される側になってしまった。
「あれからもう10年近く経ちますが、もう少し柔軟な考えのできる人になっているのかな、と電車のダイヤが何らかの理由で乱れるたびに思い出します」
と、しみじみとした様子で振り返り、投稿を結んだ。
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