自分の家ならまだしも、多くの人が使う共用トイレは他にも使う人がいることを考えるべきだろう。特に、それが障がい者も使う多目的トイレなら、最低限の配慮はして欲しいものだ。
宮崎県に住む50代後半の女性(事務・管理/年収250万円)は、足に障がいがあり、杖をついて生活しているため、職場では「障がい者用のトイレ」を使用している。しかし、このトイレで「健康な男性」が立って用を足し、床や便器を汚しているというのだ。(文:國伊レン)
「時には便座を上げずに用を足されて……」
女性の使用している多目的トイレの現状は悲惨なものだった。
「どういう理由で使うのか分かりませんが、いつも健康な男性(立って用を足せる方)が何人か使用していて、毎回便器と床に尿が垂れていて汚されています」
「時には便座を上げずに用を足されて、便座にも尿が垂れていることもあります」
女性には「足首・膝・腰」に障がいがある。屈んだり、しゃがんだりすることはできないという。
「ですが、尿の垂れた便器や床をそのまま使用すると、体や洋服に付いてしまいますので、どうしても拭かなければなりません」
足腰に障がいがある女性がトイレのたびに掃除をしなければならないというのだ。
それにしても、「健康な男性」がなぜわざわざ多目的トイレを選び、しかも立って用を足すのだろうか。掃除を強いられる女性の姿を思い浮かべると気の毒にも程がある。
「からだの不自由な人のためのトイレなのに、毎回痛い思いをしてさらに不快な思いをしながら常識のない健康な男の撒き散らした尿の後始末をしなければならない現状です。自分の家では許されるでしょうが、ここは職場です。しかも障がい者用トイレなのだから、自分の後にどういう人が使うのか考えられないのか?何のための障がい者トイレか分かりません」
女性の憤りはもっともだろう。野蛮な使い方が改善されると良いのだが。
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