モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームは、5月24~26日に開催される2024年MotoGP第6戦カタルーニャGPで、1度目の空力パーツの変更を行い、ファビオ・クアルタラロとアレックス・リンスのふたりが駆るヤマハYZR-M1がアップデートされる。
苦戦が続くヤマハだが、第4戦スペインGP後のへレス公式テストでは2種類のエアロパーツを試し、第5戦フランスGPでは新たなセッティングを進めていた。そのため、決勝ではファビオ・クアルタラロが転倒リタイアで終わったもののポジティブなコメントを残していた。
さらに、ヤマハはフランスGP後にイタリアのムジェロ・サーキットでプライベートテストを行ったが、そこでテストした新しい空力パッケージに効果があったようだ。
そして、スペインのカタロニア・サーキットで行われる第6戦カタルーニャGPではクアルタラロとリンスの両者が空力をアップデートしたマシンを駆るという。
新コンセッションシステムのランクDのヤマハとホンダはエアロのアップデートを2度(A~Cランクは1度)行うことができるが、ヤマハはその1度目を行使することになる。ムジェロでテストされたエアロパーツの詳細はわからないが、ヘレス公式テストではウイングレットとフェアリングが違うものを試していた。
チームディレクターのマッシモ・メレガリは「バルセロナでは、先週ムジェロで行ったプライベートテストで得られた知見の一部を実装する予定だ。肯定的なデータに基づいて、我々はおそらく2番目の空力パッケージを承認することになるだろう。しかし、モンメロ(カタルーニャ)は通常、特にグランプリの週末の初日にはムジェロほどのグリップ力を持っていない。昨年もこの問題が発生したが、可能な限り最善の方法で対処することを目指して対策を準備していく」とコメントしている。
また、クアルタラロは「プライベートでのムジェロテストの後、僕たちは今週末試すことになる空力バージョンに落ち着いた。どのようなものになるのか興味がある」といい、リンスは「僕のホームGPでもあるので、確かにそれはさらに興奮を高める。僕たちはムジェロのプライベートテストで得られた追加の時間を最大限に活用するために懸命に取り組んできた。今週末には、僕が気に入ったバージョンの新しいエアロパッケージが入手可能になるから本当に楽しみだよ」と語っている。