ダブルツリーbyヒルトン大阪城は、グランドオープニングセレモニーを5月23日に開催した。5月1日にソフトオープンをしていた。
関西では初となるダブルツリーbyヒルトンのブランドで、大阪へのヒルトンの展開は3軒目となる。日本経済新聞と大和ハウス工業が進めている、日本経済新聞社旧大阪本社跡地の複合施設「大阪・大手前一丁目プロジェクト」の施設のうち、大和ハウス工業が区分所有する6階から20階部分に位置する。1階から4階部分は日本経済新聞社が所有し、テレビ大阪が新社屋として使用する。アクセスは天満橋駅から徒歩で約5分、大阪駅から車で約10分。
コンセプトは「Riverside Retreat 季節うつろふ水の都の優しい時間」。客室は9階から20階部分に位置し、ゲストルーム、デラックスルーム、エグゼクティブルーム、スイートルームの4タイプ全373室で、水の都をイメージして青色を多く取り入れた。大阪城公園側のキャッスルビュー、大川を一望できるリバービューの部屋も有する。
館内は海運業で栄えたこの土地ならではの風景や人々とをモチーフとして、大阪と江戸を繋いだ商船「菱垣廻船」の特徴であるひし形模様や、港をイメージした波を模したカーペットで趣のある空間を表現。ロビーエリアからは桟橋をイメージしたゲートをくぐり抜けて、エレベーターホールやゲストルームに船で向かうような空間づくりを演出している。
料飲施設として「レストラン SEN(千)」と「ラウンジ&バー SEN(舟)」、「マーケット SEN(革)」のほか、24時間利用可能なフィットネスセンターと屋内プール、宴会場、会議室などを完備する。エグゼクティブルームとスイートルームの宿泊者やヒルトン・オナーズのダイヤモンド会員は20階のエグゼクティブラウンジを利用できる。
セレモニーでは、大和ハウス工業の下西佳典取締役専務執行役員流通店舗事業本部長、日本経済新聞社の阪本浩伸取締役副社長、ヒルトンのジョセフ・カイララ日本・韓国・ミクロネシア地区代表、ダブルツリーbyヒルトン大阪城の前川博之総支配人がそれぞれ挨拶し、大阪市中央区のキャラクター、ゆめまるくんも登場し、祝福した。
カイララ日本・韓国・ミクロネシア地区代表は、「昨年、ヒルトンは日本で開業して60周年を迎えた。日本では27軒、6つの代表的なブランドを運営している。ダブルツリーは急成長しているアップスケールブランドで、世界中のビジネス、観光客に人気がある。チェックイン時には温かいチョコレートクッキー、考え抜かれたアメニティ、快適な客室でお迎えしている。今回の開業はヒルトンが大阪で事業を拡大することのお約束。大阪は活気ある都市で、大阪・関西万博では国内外からのお客様、ビジネス客が訪れることが期待されている。ヒルトン大阪、コンラッド大阪に次いで、ダブルツリーが加わった。キャノピーも9月初旬、ウォルドーフ・アストリアの来年の開業が予定されている」と、大阪での事業拡大に自信を示した。
前川総支配人は、「最高のロケーションで大きなプロジェクトを頂戴し、どうしても成功したいというプロジェクトで、グループの皆でサポートをしてここまでやってきた。リージョナルオフィス、東京本社、シンガポールのアジアの本社のスタッフ、大阪の姉妹ホテルのチームにも支えられた」と謝意を述べた。
また、5月23日の「チョコチップクッキーの日」を記念し、国内の「ダブルツリーbyヒルトン」の宿泊券が当たるコンテストを開催する。Instagramに投稿するフォトコンテストと、ウェブサイトからダウンロードできるぬり絵をメールで応募するぬり絵コンテストの2つ。いずれも25日まで。(取材協力:ダブルツリーbyヒルトン大阪城)