人にはそれぞれ事情がある。いくら友人とはいえ、表面上に見えている情報だけで知ったようなことを言われると、何ともいえない気持ちになるものだ。
アパート経営をしている60代前半の女性(東京都/企画・マーケティング・経営・管理職/年収500万円)は、数年前に「治療法がない難病」を患って以来、会うたびに心ない言葉を浴びせてくる友人に辟易している。
「(友人は)『知り合いも同じ病気だけど、大したことはない』と決めつけ、アパート経営も『何もしないで家賃が入ってくる』と発言。一応『そんなことはない』『こんな目にあう』と言っても聞く耳をもちません。これ以上会う必要を感じられません」
この友人は、なぜ自分が患っていない病気や、経験のないアパート経営についてあれこれ言えるのだろうか。(文:福岡ちはや)
ママ友も病気のことを知っているのに…「バカにされたような気になりました」
神奈川県の60代前半の女性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収600万円)も35歳の頃、とあるママ友の発言に不快感を抱いた経験があるそうだ。
女性は次男の幼稚園つながりでそのママ友と出会い、6人グループでテニスやバーベキュー、家族同士の交流を楽しんでいた。しかし、「子どもが小学生になるとママたちも働くようになり、テニスも自然消滅」したそうで、「ときどき夜に飲み会を開いて、みんなで集まっていました」という。
ちょうどその頃、女性は「頭の手術を受け、働くこともできず、薬の影響で体重が10kg以上増えて」しまったそうだ。自分の意志ではどうにもできない変化に、おそらく女性自身が一番悩んでいただろう。それにもかかわらず、ママ友はある日の飲み会で女性に対し、
「毎日一体何してるの?暇じゃない?それに太るよ」
と言い放ったそうだ。女性は「(ママ友は)もちろん病気のことも知っていたのに」と憤りをあらわにし、
「ただ働かないというだけで、バカにされたような気になりました。それからは、その人とはお会いしないようにしています」
と明かした。病気のつらさは本人にしかわからない。安易な決めつけやアドバイスはしないように気を付けたいものだ。
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