Text by CINRA編集部
ドラマ『À Table!~ノスタルジックな休日~』が7月3日23:00からBS松竹東急で放送される。
同ドラマは、昨年1月期に放送された『À Table!~歴史のレシピを作ってたべる~』の続編。今回は藤田ジュンとヨシヲの夫婦が『暮しの手帖』のレシピをもとに料理をしたり、東京の街角に佇む歴史ある場所や、ノスタルジックな場所を訪れたりする。
引き続き主人公・ジュン役に市川実日子、ヨシヲ役に中島歩がキャスティング。制作を『名建築で昼食を』などのチームが担当し、企画・シリーズ構成・プロデューサーを清水啓太郎、脚本を横幕智裕、監督を吉見拓真らが務める。原案は暮しの手帖社『おそうざい十二ヵ月』『おそうざいふう外国料理』。
【市川実日子のコメント】
今回の「À Table!」は季節が巡り、美しい春の光の中で撮影しました。原案の『暮しの手帖』のレシピは、辿れば手が届きそうな時代、私の祖母や母が懐かしいと思うような時代のご飯です。でもその美味しさは、昔懐かしいご飯ではなく、ひとくち毎に目をつぶって味わいたくなるような...、優しくて、なんというか...洒落ている味がして、でも安心する。そういうご飯でした。今回、ジュンは「時間」という旅をしながら、ヨシヲや近しい人々と、いろいろな場所へお出掛けします。個人的にまた伺いたいと思っているくらい、すてきなところばかりでした。すてきなところには、すてきな方々がいらっしゃいました。
作品というのは、現場のスタッフの方はもちろん、本当にたくさんの方々の想いがあって作られていることを、改めて感じることができました。撮影中、良い作品になりますようにと願いながら毎日を過ごしていましたが、今もその想いは続いています。7月の放送を楽しみにしていただけたら、うれしいです。
【中島歩のコメント】
続編というのは自分にはあまり経験が無く、制作が決まった時は嬉しかったです。いや、というよりほっとしました。
前作は台詞とアドリブが混在し手探りで作っていたのでドラマとして成立するものか心配でした。続編が決まったことは皆様に喜んでもらえた証だと思いほっとしました。しかし撮影前からほっとするのもおかしな話で、案の定撮影は山あり谷ありくたくたになって終えました。それでも作れてよかったともう既に思っています。今作はさらに見応えのある作品になったと自信を持って言えます。まずは面白い場所にたくさん出かけました。しかも4月という最高の季節に撮影することができました。春の最高の光に照らされたロケーションは「眼福」といって差し支えないでしょう。さらに、ジュンとヨシヲのユーモラスかつチャーミングなやり取りも前作にも増して楽しいはずです。(自分で言うのも何ですが…でも一番そこを頑張った!)そして『暮しの手帖』のレシピから作ったご飯は、皆様の食欲をこれでもかと刺激するでしょう。今作が皆様の日常の中に幸せを見つけるヒントになればと思って、スタッフキャスト一同一生懸命作りました。お楽しみに。
【上江洲茉央プロデューサーのコメント】
普段近くにあるけれど忙しない日常の中では気に留めることのない場所。今作ではそんな場所に少し目を向けてみると知らなかった東京の姿を見ることができたり、ゆったりした時間を感じたりすることができます。私自身東京に住んで7年経ちますが、今回の撮影でこんなところにこんな過去を感じられるんだ!こんな街中に気持ちのいい場所があるんだ!といった発見がたくさんあり、普段の街歩きの楽しみかたを教えてもらえました。のんびりとお出かけしたりおしゃべりしたり料理をしたりして休日を過ごす2人の日常を、皆さんが持つそれぞれの色んな視点から楽しんでもらえたらと思っています。
【清水啓太郎プロデューサーのコメント】
子供の頃から『暮しの手帖』が家にあった。祖母や母が一緒になって読んだり、記事に載っている服を編んでもらったりした。
そして行ったことのないヨーロッパの街の写真に心躍らせていたりしたのだ。手芸屋さんや服の型紙を売っているお店が、まだ多くあったなと思い出す。当時の記憶や時間はいつまでも本と共にある。
今も日曜日の夕方にのんびりと『暮しの手帖』を手にとって読むと、自分の心の中にある優しさや温かな時間が蘇ってくる。
僕はジュンやヨシヲたちとは世代がちょっぴり違うけど、二人ともそんな気持ちを大切にしながらお料理をしたり、静かで懐かしい場所にお散歩に出掛けているのだろうと思う。いろんな世代の皆様にもそんな優しく温かい気持ちを感じてもらえたら幸いです。今回はそんな物語なのです。
©暮しの手帖社
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