6月にフランスのノルマンディー地方を公式訪問するチャールズ国王。海外公務は2月にがんを公表して以来、初めてとなる(『The Royal Family Instagram「The King has visited the Royal Courts of Justice to celebrate the work of the judiciary and its commitment to the rule of law.」』より) チャールズ国王が6月に「D-デイ(D-Day)」の記念式典に出席するため、フランスのノルマンディー地方を公式訪問することが発表された。国王が公務で海外を訪れるのは2月にがんを公表して以来、初めてとなる。国王はカミラ王妃とともに英国とフランスで開催される式典に参加する予定だ。ウィリアム皇太子とアン王女もフランスを訪問し、それぞれ別の場所での式典に出席するという。
バッキンガム宮殿は現地時間17日、チャールズ国王がフランスのノルマンディーを公式訪問し、「D-デイ(D-Day)」の80周年記念式典に出席することを発表した。
「D-デイ」とは、戦略上重要な攻撃や作戦開始日時を表す軍事用語だ。歴史上最も有名な「D-デイ」は、第二次世界大戦中の1944年6月6日に連合軍によって行われた、ナチス・ドイツ占領下の北西ヨーロッパへの侵攻作戦「ノルマンディー上陸作戦」だ。
チャールズ国王は、2月にがんの治療を開始したと公表。4月には公の場での公務に復帰し、その後は忙しいスケジュールをこなしてきた。海外公務に出席するのはがんを公表して以来、初めてとなる。
国王は6月5日、カミラ王妃、ウィリアム皇太子とともに英ポーツマスのサウスシー・コモンで開催される「D-デイ」の追悼式典に出席する予定だ。サウスシー・コモンは、ノルマンディー上陸作戦への出発点となった町の一つで、式典では光の展示や音楽の演奏、朗読などが行われる。
翌6日には、国王夫妻が仏ノルマンディー地方に移動し、ヴィエルヴィル=シュル=メールにある英国ノルマンディー記念碑前での式典に出席する。今から80年前の6月6日、英国軍はノルマンディー作戦の一環としてこの地に上陸した。記念碑には、ノルマンディー上陸作戦で命を落とした2万人以上の英連邦兵士の名前が刻まれている。
式典では退役軍人のスピーチに加え、音楽の演奏や英空軍のアクロバット飛行チーム「レッドアローズ」と「バトル・オブ・ブリテン記念飛行隊」による追悼飛行などが予定されている。
アン王女もノルマンディー地方を訪問し、「D-デイ」に貢献したカナダ軍を称える銅像の除幕式を行う。その後、同地方にあるバイユー大聖堂での記念式典に出席する。
ウィリアム皇太子は、ノルマンディー上陸作戦の別の出発地点として知られるオマハ・ビーチを訪れ、世界25か国からの首脳が集まる国際式典に出席する予定だ。
画像は『The Royal Family Instagram「The King has visited the Royal Courts of Justice to celebrate the work of the judiciary and its commitment to the rule of law.」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)