一度も会ったことのない故人が夢に出てきて、何かを「伝えてほしい」と嘆願されたら、誰だって驚いてしまう。ある50代後半の女性(無職)は
「色々な経験がありますが、昔見た夢で女性の幽霊に追いかけられる夢を見ました」
と語る。しかしこれは、ただの夢では終わらなかった。(文:真鍋リイサ)
「幽霊に頼み事をされてしまった」
「その夢の女性は夢の最後に『伝えて欲しい……悔しかった…と…』と言い残し、『私は誰に?誰に伝えればいいの?』と尋ね返していたのですが夢から覚めてしまい、幽霊に頼み事をされてしまった、と飛び起きました」
「その途端にカーテンが全て大きく閃いて『たのんだよ……』と、我にかえっても聞こえてしまった、とそのままベッドから起きて仕事の支度をしていました」
夢の中だけでなく、起きてからも幽霊の声が聞こえるとは。起き抜けで寝ぼけていたのかもしれないが、よほどその懇願が切実な様子だったのだろう。
「明日、大好きなビーフシチューを持って行くね」と約束していた
夢で見た人の顔は翌朝もはっきり覚えていたが、心当たりはなかったという。
「不思議な夢を見たと会社の人に話したところ、1人の人がアルバムを持ってきて、『この中にいる?』と言われ見ると、目と目の間にホクロのような物がある女性がいました。『この人!』と大きな声を出してしまいました。この人は誰なのかと聞いたら、私が入社する1年前に亡くなっていた人でした」
夢で見たのはなんと、会ったこともない元社員の女性だったのだ。その亡くなった女性と仲が良かったという同僚は、こんな話を聞かせてくれた。
「亡くなった時も2人で電話をしていて『明日、大好きなビーフシチューを持って行くね』と約束をして……彼女は受話器を持ったまま亡くなっていたそうです」
仲の良かった同僚に何かを伝えたかったのだろうか。実は、その朝に限って投稿者の女性はこの同僚に頼まれて一緒に車通勤したというから、何かの縁を感じてしまう。
「幼いお子さんもいたそうで、何が悔しかったのか、誰に何を伝えれば良いのかはわかりませんでしたが、翌日お墓参りをさせて頂きました。今でもその女性の悲しそうな顔が忘れられません」
色々と不思議な出来事だが、唐突で脈絡のない流れが逆にリアルにも感じる。亡くなった女性が悔いなく成仏してくれることを願う。
※キャリコネニュースではアンケート「幽霊はいると思いますか?」を実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/FTF1I3T7