7月に開催される鈴鹿8時間耐久ロードレースの出場権15枠をかけた8耐トライアウト2ndステージが、5月19日に2024鈴鹿サンデーロードレース第2戦 インターJSB1000クラスのレースで行われた。
開催地の三重県・鈴鹿サーキットは予選日は晴れたが、決勝日は小雨。レース中も少し雨が降っている状態で、気温は約20度のウエットコンディションとなった。決勝は39台がグリッドにつき、そのうちの33台が8耐トライアウトにエントリーした。
ドライでは10周の予定だったが、ウエットのため8周に短縮された決勝レース。ポールスタートの中村修一郎(信州 Re:N with TOTEC)がホールショットを奪い、アズラン・シャー・カマルザマン(Team Frontier)が2番手、吉廣光(CLUBNEXT Honda Dream TAKASAKI 1)が3番手につけた。
しかし、1周目のNISSINブレーキヘアピンで森本誠一朗(Team38 1)がコースアウトして芝に乗り止まり切れずに松永修(TeamマツナガKDC&ysp名古屋北)に当たり2台が転倒。先頭が1周を終えることなく赤旗が掲示されて、コース上のマシンはピットインした。
10分ほどでマシンがコースインしてレースが再開されると、またも中村修一郎がホールショット。2番手にカマルザマン、3番手に高居京平(IRF with アズールレーン2)、4番手に羽根巧(TEAM AGRAS with NOJIMA)がつける。
2周目からは中村修一郎とカマルザマンの2台がトップを争い、高橋直輝(Honda向陽会ドリームレーシングチーム)が3番手まで上がった。翌周の1コーナーではカマルザマンがトップに立ち、中村修一郎はNIPPOコーナーで抜き返そうとするがカマルザマンがレースを引っ張る。
その後、吉廣も3番手まで浮上。4番手争いは高橋、宮腰武(IRF with アズールレーン3)、高居の3人となり、宮腰はさらにペースを上げて4番手に浮上した。
そのままレースが進み、後続を少し離したカマルザマンが優勝。2位は中村修一郎、3位は吉廣が入り、この3人が表彰台を獲得している。
8耐トライアウト2ndステージでの出場権を獲得した15チームは、決勝翌日の5月20日に発表される予定だが、2チーム体制で挑んだチームもあるため、上位15チームに入らなかったチームも通過することになるだろう。