職場で感情的に怒るのはよくないが、ネチネチ嫌味を言われ続ければキレたくもなる。関西地方に住む50代の女性(サービス・販売/正社員)は、職場の上司にキレまくったことがあるという。
「その上司に『ふざけんな、もう我慢の限界』とキレました。周りの人に落ち着いてと言われ、気を使わせてしまいました」
それは中途入社して2か月目、まだ仕事がほとんど分からず作業に慣れない頃だった。一体何があったのか、編集部が女性に話を聞くと、事態は思わぬ方向に転がっていた。
上司の嫌味「そんなに仕事が出来ないのに、何故あなたが入社出来たの?」
女性は7年ほど前、ドラッグストアで働き始めた。「ずっとパートだったので社員として働きたくて転職致しました」と振り返る。新しい仕事に必死に取り組んでいたが、1か月半ほど経った頃、30代の男性上司がこんな嫌味を言ってくるようになった。
「そんなに仕事が出来ないのに、何故あなたが入社出来たの?」
「面接で自分が出来る事の受け答えがちゃんと出来たのか?」
「もう辞める時期違いますか?」
いつもバカにしたように問いかけられたという。
「その上司は、仕事は普通にはこなされますがそれ以上の事はしない人でした。今思えば、あまり精力的に仕事をするタイプではなかったですね」
文句をいう割にろくに教育もしてくれなかったのだ。そんな上司に嫌がらせのような言葉をぶつけられ、さぞかし悔しかったことだろう。しかし女性は「いつもおとなしく反論もしなかったです」と耐えていた。
「その上司に『ふざけんな、もう我慢の限界』とキレました」
だが、あるときついに我慢の限界が訪れる。店内で女性がパソコン作業をしていると、またも「もう辞める時期違いますか?」と嫌味が飛んできた。その場には数人の客やスタッフもいたというが、女性は怒りを抑えきれなくなった。
「同じ事を3回も言われ、その上司に『ふざけんな、もう我慢の限界』とキレました。他にも、『私は、絶対あなたを許さない。覚えとけ』と強い口調で言ったような気がします。ちょうど退勤時間の前でしたので、捨て台詞を吐いて退勤しました」
突然のブチギレに仰天したのは上司のほうだ。
「普段まったく反抗しない私がキレたので、鳩が豆鉄砲をくらった様な顔をされていました」
上司との関係は?「以前よりは、良好になりました」
どうなることかと思われた翌日。事態は思わぬ方向に好転した。
「やはり私は、間違った事はひとつも言っていないとは思います。ですが上司に対しての態度は悪かったと思いますので、私から申し訳ございませんでしたと謝りました。上司も、根は優しく良い人なので『僕が言い過ぎました』と謝罪してくれました」
お互いに謝罪し、職場は平穏を取り戻した。その後、上司との関係はどうなったのか。
「気にする程の余計な事は言われなくなり、以前よりは良好な関係になりました。助けて頂いたり、親切に教えてくれる様になりましたね。キレたのは駄目な事かもしれませんが、私は本当に良かったと思いました」
しかし、この件で女性は「他の人には絶対その様なバカな事はしたくない」と思ったという。自身は結果的に状況が好転したが、職場でキレる事を他人に推奨する気はないという。現在は他の店舗に異動になり、「楽しく仕事しております」と近況を語った。
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