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役員にLINEでブチギレた20代女性 「したことが理解できるまで話しかけてくるな」と送り無視継続中

2024年05月17日 06:20  キャリコネニュース

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上司に言い返したことのある人はいても、さすがに役員に口答えできる人は少ないだろう。しかし、東京都に住む20代女性は例外だ。社長の息子に対し、

「悪気がなかったら人の気持ちを踏みにじっていいんですね。したことが理解できるまで話しかけてくるな。話したかったら直上司を通せ」

と激怒のLINEを送り、そのうえ無視し続けているという。一体何があったのか、社長の息子と和解できる日は来るのだろうか。編集部は女性に取材した。(文:福岡ちはや)

「合格祝いは何がいい?」と聞かれ、有名なコース料理の店をリクエストしたが

女性は小さな会社で管理事務として働いている。

「一族経営で、いまだにお茶汲みや早朝の掃除は女の仕事としてやらせる、典型的な時代錯誤会社ですね。私がキレた相手は、名ばかり役員である社長の息子です」

30代前半だという社長の息子は、一体どのような人物なのだろうか。

「奥のデスクでパソコンを触る音は聞こえるものの、会社の仕事をしている感じはしません。他に仕事を持っているようで、それだけしている状態ですね。有名私大卒らしいけど、社内で唯一週一回リモートワークしています。世間知らず、常識知らずな印象です」

また、「営業さんが貰ったいただきものに勝手に手を付けるわ、食べたゴミも片さないような人です。そのゴミを片付けるのは、ほとんど私でした」と不満をこぼす。「人間としても尊敬できなかったので存在ごと思いっきり無視していました」と語るように、もともと良い印象を持っていなかったようだ。

そんなある日、女性は直属の上司からの勧めで、ある資格を取得した。「そんなに難易度が高いわけではないけど、ある程度は勉強しないと受からないもの」だったという。その事を聞きつけた社長の息子が、珍しく「資格取得のお祝い会」を、女性の直属上司も交えてやろうと提案してきた。

「幹事は社長の息子でした。社長の息子みずから『合格祝いは何がいい?』と聞いてきたから、有名なコース料理のお店をリクエストしました。OKをもらい日程調整が終わるのを待っていたとき、全体LINEを見て社長以外の全員に出欠を取っていることに気づきました」

「結局、別の方の歓迎会に変えられてしまいました」

当初の話では、直属上司を含めた3人で資格取得のお祝い会をするはずだったが……。

「社長の息子は、私の知らないところで関係のない営業や経理の方たちまで呼んでいました。それを見て、社内の人たちも『趣旨が外れてないか?』とヒソヒソ話をしていたそうです。結局、別の方の歓迎会に変えられてしまいました」

主役は資格を取得した女性のはずなのに、いつの間にか全然違う会にされてしまった。

「事実を知った私は不愉快になり、直属の上司に相談のうえ食事会は欠席しました。その後、社長の息子から謝罪にもなっていない謝罪LINEが届き、『すまん。悪気はなかった。ごめん』という言葉を見た瞬間、私はブチギレました」

前述の通り「悪気がなかったら人の気持ちを踏みにじっていいんですね。したことが理解できるまで話しかけてくるな。話したかったら直上司を通せ」と送り返し、口をきかなくなったという。

ちなみに、キレたことに対して周りからのお咎めは一切なく、直属の上司にいたっては「そりゃそうだよね~」と笑っていたそうだ。

「ほかの社員はみんな彼に遠慮しているのか、私以外は誰も口答えしません。でも、社長の息子だからって常識知らず世間知らずが社会でまかりとおると思ったら大間違いですよ」

こう憤りをあらわにする女性は「社長の息子には、思慮のない人間は誰かしらに噛みつかれるぞと伝えたいです」と熱弁をふるう。近況を聞くと、

「キレたのは先月の話ですが、いまだに無視しています。向こうも気まずいのか話しかけてくることもなく、デスクの奥にいます」

と今も怒りが収まらない様子だ。

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