手取り20万円以下の人は決して珍しくない。ただ、それが働き盛りで結婚・出産する人も多い時期の、30代後半ではどうだろう。沖縄県の30代後半の男性(流通・小売系/年収250万円/未婚)は、
「どんなに仕事をして売り上げを上げても基本給があまり上がらない」
と嘆く。正社員にも関わらず、手取りは16万3000円だというから不満を感じないはずもない。総務に掛け合ってみるも、返答は「どうにかする」のみで何も変わらず、「毎日が嫌になりますね」と本音をつぶやいた。(文:長田コウ)
「同じような境遇にある投稿者の動画をよく見ている」
秋田県の30代後半の男性(その他/正社員・職員/年収350万円/未婚)は、手取り18万4000円で「少ないと思う」と率直な意見を述べた。今後の不安も抱えているようだ。
「独り身で何とか生活できる程度で、将来の見通しが立たない。仕事は仕方なくしており、日々漫然と生きている状態。気が付けば39歳の誕生日を迎えたところ」
心の支えにしているのか、「ユーチューブなどで同じような境遇にある投稿者の動画をよく見ている」と書いていた。
青森県の30代後半の女性(サービス系/正社員・職員/年収250万円/未婚)は、もっと深刻だ。手取りが12万5000円と少なく、
「給料明細を見るたびにガッカリしてます。生活費が足らないので、春から秋にかけて内緒で農作業のバイトをしています。それでもなかなか貯金が出来ないのが現実」
と喘ぐように書いている。地方のため「車がないと仕事にならない」といい、「いかに生活費を削るか必死」な日々を送っている。転職も考えているというが、
「どこも似たり寄ったりで絶望しかみえません」
と、苦悩を明かした。
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