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JR東海、水素動力車両に必要な水素サプライチェーンを連携して構築

2024年05月16日 16:51  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
JR東海、ENEOS、日立製作所は16日、水素を「つくる」「はこぶ」「つかう」といった、水素動力車両を導入に必要な水素サプライチェーンを連携して構築することについて、基本合意書を3社で締結したと発表した。


これら3社は、JR東海がディーゼル車両の脱炭素化の手段として開発している水素動力車両の導入に向けて、JR東海の非電化路線へ安定的に水素を供給し利用することができるよう連携。新しい技術の開発にも挑戦していくとのこと。

JR東海がめざす水素動力車両の運行には、安定的かつ大量の水素供給が必要となるため、水素動力車両の開発だけでなく、製造した水素の輸送・貯蔵、車両への充填、搭載・利用といった一連の水素サプライチェーンを構築する必要があるという。



水素を輸送し、貯蔵する際に用いる水素キャリアの候補として、液化水素やメチルシクロヘキサン(MCH)などがあり、それぞれの特徴と技術的課題を踏まえて選択する必要がある。3社は今後、さまざまな水素キャリアを対象として、鉄道に最適な水素サプライチェーンのあり方を検討していく。鉄道車両上でMCHから水素を取り出す国内外で事例のない技術開発にも挑戦していく。



この水素サプライチェーンにおいて、JR東海は水素動力車両の運行に必要な水素の量、水素充填の頻度・場所、水素搭載方法について調査を進め、水素の「つかう」を中心に検討。ENEOSは水素キャリアの特性や既存インフラとの親和性などの観点から、水素動力車両に対する水素の「つくる」「はこぶ」を中心に検討する。日立製作所は、MCHから水素を取り出し、利用するシステム等の多様な実証経験から得た知見を生かし、水素動力車両に対する水素の「はこぶ」「つかう」を中心に検討するとしている。(木下健児)