2024年05月15日 12:40 おたくま経済新聞
レトロゲームの文化を語る上で欠かせないのが攻略本の存在。出版社ごとに異なる多種多様な攻略本が発売されていたものですが、そのうち双葉社から刊行されたファミコン攻略本全124種をコンプリートしたのはファミコンコレクターの「MOMO」さん。
Xにて行われた報告では、写真3枚にわたりズラッと攻略本が並んだ光景も紹介されています。それにしてもこんなに多く出ていたとは。その冊数にもびっくりです。
MOMOさんが双葉社の攻略本収集を開始したのは、2000年代前半ごろから。居住県内の古本屋をめぐって、ファミコンソフト収集を行っていた際、たまたまピンクの帯が目に入ったのがきっかけでした。店頭価格が100~500円くらいで安かったこともあり、ついで買いのような形で集め始めます。
これに加えて収集後期はヤフオク、Amazon、メルカリなどネット購入中心に。かかった期間はおよそ20年、最後の1冊となる「クレヨンしんちゃん」の入手をもって、コンプリート達成となりました。貝獣物語の攻略本は表紙の絵柄違いが2冊あったんですね……知らなかった。
中でも特に思い入れがあるとして紹介してくれたのは「ファミスタ’91」の攻略本。こちらは新たに購入したものではなく、当時からずっと所持し続けていたという1冊なのだそう。
ゲーム内のトレード機能でいかに最強のオーダーを作るか、この本に収録されているデータ一覧を穴が空くほど見てやり込んだとのこと。ちなみにひいきのチームは西武ライオンズなのだとか。当時のスポーツゲームと言えば、選手名が実名でなかったのも良い思い出です。
ファミコンファンなら、だれでも一度は見たことがあるであろう攻略本のコンプリートという偉業達成に、返信欄にはお祝いの声が続々。MOMOさん自身も「こうやって全て並べると壮観ですよね。昔、本屋に行くと棚にビビットなピンク色の本がたくさん並んでたのを思い出しました」と、懐かしさを感じたそうです。
今後もあくまでファミコンソフトの完品収集がメインですが、別の攻略本収集も並行して行っていくとのこと。今やゲームの攻略はスマホで簡単に検索出来てしまうものですが、やはり紙の攻略本片手にプレイするスタイルが最もしっくりくるような気がします。
<記事化協力>
MOMO / ファミコンコレクターさん(@fami_maga2)
(山口弘剛)
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