Netflixドラマ「今際の国のアリス」シリーズのプロデューサー森井輝(THE SEVEN所属)と、「今、私たちの学校は...」の監督イ・ジェギュ(韓国SLL傘下レーベルフィルムモンスター所属)が、世界市場向けドラマの共同製作を発表した。
ドラマの内容は、特殊能力を手にしてしまった主人公が活躍するアクション超大作とのことで、現在開発が進められているという。
森井輝氏は、日本発のNetflix作品として視聴時間最高記録を更新したドラマ「今際の国のアリス」シーズン2や、配信後初週に英語を含む全言語において日本発のドラマで歴代最高の世界2位を記録した「幽☆遊☆白書」などのプロデュースを手掛け、2022年からはTHE SEVENにてグローバル向けコンテンツの製作最高責任者として指揮をとっている。
イ・ジェギュ監督は、配信開始直後から2週間NetflixのTOP10(非英語ドラマ)で91の国と地域で首位を飾ったドラマ「今、私たちの学校は...」や、患者の精神状態をVFX(視覚効果)で見事に表現し好評を博した「今日もあなたに太陽を ~精神科ナースのダイアリー~」で監督を務めるなど、韓国を代表する映画やドラマの企画を手掛けてきた。
今回のプロジェクトは、イ・ジェギュ監督から自身の思い入れの強い企画を、日本発のグローバルヒット作を連発している森井氏と一緒に、一大ドラマプロジェクトとして進めたいと提案があり、協業が実現。
「森井さんはグローバルに活躍しながらも、日本ならではの緻密な感性を持っており、よい刺激を受けられるという期待から一緒に作りたいと思いました」とイ・ジェギュ監督。森井氏も、「以前からイ・ジェギュ監督の作品のファンでしたし、そんな監督から提案があり、非常に驚きうれしく思いました」と、共同製作に至った心境をコメントしている。
韓国チームが来日し行われた直近の開発会議では、「私が考えた原案を、森井さんが情熱を持って受け止めてくれ、斬新なアイディアを加えてより面白いストーリーになっています。一緒に作ることで韓国・日本だけでなく全世界の人に響き渡るような作品になると信じています」と、イ・ジェギュ監督は作品への意気込みを語る。
また森井氏も、「具体的な内容はまだ公表できませんが、今回の作品は、全てが斬新で見たことのないストーリーで、早く世の中に出したいです」と語った。
すでに、ロングプロット(構成・あらすじ)の開発が進んでおり、今後も協議を重ねて脚本執筆に移行する。並行して撮影や製作スケジュールなども計画。キャストや内容など詳細については、今後順次発表していく予定だ。
両者は現在、それぞれ世界的大ヒット作品の続編である、「今際の国のアリス」シーズン3、「今、私たちの学校は...」シーズン2を製作中。新たな国際共同製作プロジェクトに大きな注目が集まりそうだ。
またTHE SEVENは、2022年に設立したSLLの日本法人であるSLL Japanと、映画やドラマなどの映像作品の共同製作MOUを締結した。SLLは、日本でも大ヒットしリメイクもされた「梨泰院クラス」などの数多くのヒット作品を手掛ける韓国の大手製作スタジオで、イ・ジェギュが所属するフィルムモンスターなど15社のレーベルと共に多様なコンテンツを製作している。
(シネマカフェ編集部)