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小田急電鉄5000形、2024年度は2編成新造 - 3000形のリニューアルも

2024年05月14日 18:40  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
小田急電鉄は14日、「安全対策の強化」「サービスの向上」を重点とし、2024年度に総額413億円の鉄道事業設備投資を行うと発表した。車両の新造等も進め、今年度は5000形(10両編成)を2編成新造し、3000形(6両編成)3編成をリニューアルする。


同社の通勤車両5000形は拡幅車体を採用し、広さと明るさを感じられるデザインに。全車両に車いす・ベビーカー利用者向けのスペースを設置し、防犯カメラを搭載するなど、安心感と優しさのある車内環境を実現している。2024年度に新造する2編成のうち、1編成において鉄道設備(線路・架線等)のモニタリングを行う装置を搭載。効率的なメンテナンス手法(CBM)を推進する。



通勤車両3000形のリニューアルは2022年度から継続して行われ、2024年度は6両編成の3000形3編成をリニューアル。車いす・ベビーカー利用者向けのスペースを全車両に設け、防犯カメラも搭載する。省エネルギー化を図る制御装置を搭載するとともに、オイルフリーコンプレッサーへの更新等も行い、環境に一層配慮した車両とする。


安全対策の強化として、車内防犯カメラの設置等も推進。2024年度は特急車両2編成と通勤車両32編成(前述の5000系新造車両と3000系リニューアル車両は除く)に搭載予定とされ、一部編成を除き2025年度の設置工事完了をめざす。この防犯カメラの映像を車外からリアルタイムで確認できるしくみの構築にも取り組む。

ホームドアの整備も進め、すでに整備済みの新宿駅(4・5・8・9番ホーム)、代々木八幡駅、代々木上原駅、東北沢駅、下北沢駅、世田谷代田駅、梅ヶ丘駅、登戸駅、町田駅、本厚木駅に加え、2024年度中に相模大野駅、海老名駅、中央林間駅、大和駅でホームドアの使用を開始する予定。豪徳寺駅、千歳船橋駅、喜多見駅などでホームドア整備に向けたホーム補強工事等に着手する。


中央林間駅ではホームドア設置に加え、ホーム・車両間の段差と隙間の縮小工事も実施。鶴川駅と藤沢駅で橋上駅舎化に向けた工事を推進する。その他、大規模地震に備え、橋梁をはじめとする鉄道施設の耐震補強工事も実施する。(MN 鉄道ニュース編集部)