「ディオール(DIOR)」が、「ストーンアイランド(Stone Island)」との初のコラボレーションによるカプセルコレクション「ディオール & ストーンアイランド」を発表した。6月14日にディオールの一部店舗で先行販売し、7月4日に全世界で展開予定。発売に先駆けてキャンペーンヴィジュアルが公開された。
コラボでは、「色彩の錬金術」をテーマに、パリのオートクチュール アトリエのロマンや厳格さ、歴史、北イタリアの熟練した機械加工と綿密なディテールを融合したという。ジャケットやパンツ、バッグ、スニーカーなどをラインナップし、ストーンアイランドのアーカイヴからシグネチャーの色合いとシルエットを採用しつつ、独自の高貴な素材を使用することでガーメントダイの仕上がりに変化をつけた。
展開予定のアイテムのジャケットは、ストーンアイランドの1988年秋冬コレクションで登場したアーカイヴのフィールドジャケットに使用した、コットンとラバーで仕立てた生地「Raso Gommato」を、コットンシルクとエンボスレザーに変更。シューズは異なるスタイルを掛け合わせたモデルをラインナップし、ディオールを象徴するクラシックな要素のブーツとダービーシューズは、クライミングシューズの製法に着想を受け、3種類の型で製作した厚いソールにアレンジした。
ヴィジュアルは、ディオールのメンズ アーティスティック・ディレクターのキム・ジョーンズ(Kim Jones)を起用し、コラボで展開予定のアイテム「BLACK LAMBSKIN FIELD JACKET」を着用。ジャケットは、20世紀のアビエイター・スタイルのジャケットからインスピレーションを得て製作し、特殊な樹脂とワックス加工を施したことで、レザーに色が完璧に付着するのを防ぎ、職人による手作業でさらに効果を高めた。それぞれのレザーの表情が微妙に異なる一点物に仕上げたという。
キムはこのコラボに対し、「このコレクションでは、ムッシュ ディオールと、マッシモ・オスティがストーンアイランドで手掛けた作品とが出会い、両者の“こだわり”が融合しています。一方はオートクチュールのヴィジョンを掲げ、もう一方はミリタリーの機能性を探求するといったように、ふたりはファッションの領域の両極端を代表する人物だったかもしれませんが、私には彼らがお互いの中に、そして服を通して彼らがやり遂げたことの中に、認め合う何かがあるように思うのです。このコレクションでは、対照的なヘリテージが融合することで、新しいタイプの服の錬金術が誕生しています」とコメントしている。