給料の支払いが遅れると、そこで働く従業員は不安になる。給料を得るために会社で働いているのだから、それが支払われないとなると不信感を抱くのは当然だ。
60代前半の男性(愛知県/企画・マーケティング・経営・管理職/年収650万円)は、
「ある日、給与の支払いが遅れていることに気づいた」
給料の未払いが判明したとき「最初は何かミスがあったのかと思い、上司に問い合わせた」というが、信じられない答えが返ってきた。(文:林加奈)
経理部に問い合わせるも「彼らも同じ回答をした」
「上司は『数日の遅れは普通だ』と言い放ち、深刻な様子を見せなかった。それでも私は信頼して待っていたが、数週間が経過し、給与は未だに支払われないままだった。経理部にも問い合わせたが、彼らも同じ回答を返した」
給料の支払いが遅れることが「普通だ」とは到底思えない。人為的なミスか、ましてや数週間も支払いが遅れていれば、会社が給料を用意できないレベルで経営が危ういのではないかと心配してしまう。男性はそれでも「誰もが自分のお金を手に入れる権利があると信じていた」と、会社を信じ、支払いを待った。ところが
「上司は私たちの懸念を無視し、その代わりに私たちを非難した。私は失望し、不信感に包まれた。給与が支払われないだけでなく、組織が従業員の基本的なニーズを無視し、責任を押し付ける態度に耐えることはできないと感じた。これは私がこの会社で働くのを辞めるべき時だと感じた瞬間だった」
と、会社への信頼を失った瞬間を回顧した男性。その後、男性が会社を辞めたかどうかは不明だが、給料が理由なく支払われない上に、開き直られてしまったのだから、退職はやむを得ないだろう。
※キャリコネニュースでは「『この会社もう無理!』と思った瞬間」を実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/XLVYZO65